武道

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小学館
武道<薙刀>に青春をかける、女子高生たちの成長記

このマンガのレビュー

東京五輪で「スポーツとは何か」が大きく揺らいでいる今だからこそ、「薙刀」という、国際大会も無ければ国内でもどマイナー、競技人口がほとんど女子しかいないこの競技に、少女たちが青春を捧げる姿に強く胸を打たれます。習いはじめたときの、自分もああいうプレイをしたい、あの人みたいになりたいという“あこがれ”。そしてその理想に自分は負けたくない、ライバルに勝ちたいという“誇り”。社会から注目されない薙刀の世界で、なりふり構わず戦い、自分に芽生えた醜い感情に葛藤しながらも薙刀を振り続け、先に待っている笑顔と涙。スポーツに情熱を注ぐことの根源的な魅力が詰まった作品なので、迷ったときは何度も読み返したいです。 黒木 貴啓

実際に目の前で薙刀の試合を観ている様な錯覚に陥る程没入感を覚える作品。画力の高さから、薙刀を打つスピード感や選手の息遣いまでもが聞こえてきそうな程張り詰めた空気が画面から伝わって来ます。また団体戦では各自では一対一の試合でありながらもチームの勝利の為にあえて「引き分け」を選択する潔さもあり、「個」と「団体」を同時に兼ね備えた武道でありスポーツだと感じます。武道の清さだけではない、嫉妬や劣等感に加え、同世代の若者と経験者の大人の俯瞰の視点がバランス良く描かれているところも魅力です。

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