©︎つの丸/集英社
このマンガのレビュー
馬がしゃべる。とにかくしゃべる。最初は違和感しかないこの設定だが、読み進めていくうちに気にならないどころか、このマンガを競馬マンガの名作たらしめている要素であることがわかってくる。大型犬ほどの大きさのおよそ馬とは思えない姿で生まれた主人公・ミドリマキバオーの苦悩。レース中に繰り広げられるライバル馬たちとの駆け引きと激闘。目標のためにひとつになる馬と人(とネズミ)の信頼関係。これはギャグ競馬マンガという体裁をとった、正統派スポ魂マンガである。 松田 健