野球

光の小次郎

水島 新司
講談社

このマンガのレビュー

野球マンガ、それもプロ野球を描いたマンガも数知れずあるが、その中でも本作にしかない特徴と魅力は、全球団そして全選手がオリジナル、つまり水島新司先生が創作したもので、実在の選手やチームをモチーフにしたキャラすら存在しない。この想像力には驚きしかない。さらにドラフト制度への問題提起など時代を先取りしたストーリーと、それをうまく作中に組み込む構成力も素晴らしい。主人公の新田小次郎の性格も前半はやや生意気に感じられるが実に魅力的。もう1シーズンのストーリーも読みたかったが、全19巻というのもちょうど良い長さか。 筆谷 信昭

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