ゲームをすると馬鹿になる。至るところで、呪文のように聞いて育ちました。先日も、スマートフォンでゲームしている子にそう諭している親を見ました。たかが、所詮、人生の無駄。ゲーム業界ができて四十年、ゲームに対するイメージには、まだまだネガティブなものが多いと言えます。最近になり、ゲームとスポーツの距離は縮まって「eスポーツ」という言葉が生まれました。ゲームはスポーツをその身にまとい、"真剣さ"を帯びられるようになりました。壁を壊すゲームは種々あります。次は、ゲームで壁を壊していく時代です。『東京トイボクシーズ』を読むと、そういう気持ちが沸々と湧いてきます。竹谷 彰人