2021年7月19日

あのアスリートのおすすめスポーツマンガは?「2021年夏 スポーツを100倍楽しむマンガ100選」

スポーツの面白さやマンガの中のアスリートの魅力、普段知る機会の少ない競技を伝えることを目的に、「2021年夏 スポーツを100倍楽しむマンガ100作品」を選書しました。選書はアスリート、スポーツ関係者、マンガ有識者、図書館員等128名の方からマンガ作品を最大10作品推薦いただき、得票数を元に100作品を選出しました。アスリートの方々から推薦いただいた作品とその理由をご紹介します。

赤星 憲広(元プロ野球選手)

<推薦マンガ作品> 『SLAM DUNK』(100選外『名門第三野球部』)

 <コメント> 
■『SLAM DUNK』個性の強い選手が集まったチームが安西先生の人の心を動かす言葉によって変わっていく様が、小さい頃に見ていて心に刺さりました。   
■『名門第三野球部』3軍チームが努力したり、工夫して考えることで個性を磨いたりし、1軍を倒す内容に「小さな身体の自分でも上手くなれるんだ」と思わせてくれました。 漫画に出てくる、あすなろ選手が桑本投手からバットを短く持ちヒットを打ったシーンを見て、私もバットを短く持って打ち始めた程、印象に残っています。 

東 俊介(元ハンドボール選手)

<推薦マンガ作品> 『SLAM DUNK』『はじめの一歩』『柔道部物語』

『おおきく振りかぶって』『ピンポン』『あしたのジョー』

(100選外『送球ボーイズ』『ダイヤのA』『Jドリーム』『うっちゃれ五所瓦』)

  <コメント>  
 ■『送球ボーイズ』ハンドボール漫画の決定版! ハンドボールの魅力を王道青春ストーリーで伝えるハンドボールファン激推しの一作。 必読です!!! 

上山 友裕(パラアーチェリー選手)

<推薦マンガ作品> 『ガンバ!Fly High』

<コメント>  
普通の中学生がオリンピックを目指す物語。スポーツの大切さが詰まっている 

ウルフ アロン(柔道選手)

<推薦マンガ作品> 『アイシールド21』

 <コメント> 
 アメフトのルール等この作品を読んで覚えました。すっかりハマって、高校に入ったらアメフトをやろうとずっと思っていましたが、いまだに柔道をやっています。

五郎丸 歩(元ラグビー選手)

<推薦マンガ作品>
『SLAM DUNK』

<コメント>
目標が持ち辛い幼少期に、スポーツを続けやり抜くことで多くのことを成し遂げれるのだと希望を持たせてもらった。


笹島 貴明(車いすフェンシング選手)

<推薦マンガ作品> 『GIANT KILLING』『バトゥーキ』

『灼熱カバディ』『テニスの王子様』

(100選外『アストロ球団』)

 <コメント> 
■『GIANT KILLING』伝説のプレイヤー達海猛が監督に就任した古豪サッカークラブETUを復活させていくプロサッカー漫画。実質的な主人公は監督の達海を中心としているところが珍しく、プレイヤー・敵チームだけでなく、運営フロント、サポーター、スポンサーなどの群像劇が新鮮。読者それぞれ感情移入できる立場のキャラがいるはず。スポーツは本当に多くの人に支えられているからやれることをアスリートになって読んで改めて強く実感させられました。
 ■『バトゥーキ』まだまだマイナーなイロモノ格闘技「カポエイラ」をテーマにした漫画。格闘漫画だけれどシリアスなムードはあまりなく、ラテンなノリでいい意味で緊張感がなく楽しいです。中学生時代に、カポエイラの本で型を勉強しようとしたのですがバク転がありあきらめことがあります。『バトゥーキ』は単発の技の面白さ以上に練習方法や武術の捉え方が独特で当時この漫画を読みたかったなあと思いました。 
■『灼熱カバディ』この作品を読むまでカバディを球技だと思っていました。競技性は結構ストイックなボディコンタクトスポーツで激しい駆け引きもあり、チームスポーツならではの戦術もありで奥深いカバディの魅力にこの漫画でどんどんハマっていけます。 
■『テニスの王子様』 スポーツ漫画におけるリアルの線引きが話数が進むにつれどんどん後退していった(させた?)のがある意味ヒットした平成代表のテニス漫画。多様なキャラと各々の必殺技はゲーム的な魅力があり、様々な対戦カードがみられます。シングルスかダブルスって最大の競技人数が4人ということもあり、試合中のプレーヤーの描写に集中できるし、階級も種目もないので無限に大戦の組み合わせが生まれるのもテニスという競技ならではです。
 ■『アストロ球団』アストロ球団は全てがカオスなのですが、濃い作画と怒涛の勢いで有無を言わさず話が進んでいくので、読み進めると説得力のある世界観に感じるところが魅力です。

鈴木 由路(ハンググライダー競技選手)

<推薦マンガ作品> 『SLAM DUNK』

 <コメント> 
『SLAM DUNK』は何十回も読みました。選手として誰にも負けないスキルをひとつでも身に付けることの大切さを教えてもらいました。さらに別のスキルを身に付けることで選手として活躍できる存在になれることを知りました。

渡邊 剛(パラ卓球選手)

<推薦マンガ作品> 『SLAM DUNK』『柔道部物語』

『リアル』『はじめの一歩』

(100選外『逆境ナイン』『拳児』)

<コメント> 
■『柔道部物語』特に10代の頃に出会った作品は人生の教科書のような存在で、今でも度々読み直しています。特に「柔道部物語」は自身の活動の要所要所で読み返すタイミングがあり、最終巻の「よース!エンジン全開!」のセリフには毎回目頭が熱くなります。
 ■ 『拳児』主人公が困難に立ち向かい真摯に成長をしていこうという姿勢と、中国拳法を通じて文化を学んでいくことには自分自身の学びにもなり、それは選手として活動する私自身を今も強く支えてくれています。 


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