©みかわ絵子/集英社
野球

忘却バッテリー

みかわ 絵子
集英社
ギャグあり、シリアスあり! 異端の高校野球開幕

あるきっかけでスポーツの部活を始めた主人公が仲間と絆を固め、仲間やライバルたちと切磋琢磨しながら成長していく。それが学校の部活を舞台にしたスポーツマンガの王道だとしたら、本作はその王道ストーリーを大筋で踏襲しつつ、出だしから「記憶喪失」という変化球をぶち込んできた野球ギャグマンガ。物語が進んで主要登場人物の「記憶喪失」以前の事情が明らかになるにつれてシリアス度が増し、ギャグが減ってしまう点は好みから言うとやや残念。とは言え、個々の登場人物の葛藤と緊迫した試合展開の両軸のドラマが重なり合いながら展開する熱い青春ドラマである。椎名 ゆかり

主催
助成