柔道

花マル伝

いわしげ 孝
小学館

柔道漫画も数多い中で、この『花マル伝』の特長は、荒唐無稽な技もなく、地に足のついたストーリーで主人公の花マル(花田徹丸)が 中学1年生から高校生まで成長してゆく過程をしっかりと描いていること。ライバルの木元は天才だが、素人から初めて努力を重ねて物語の最後にはこのライバル同士が世界の頂点を競う。主人公二人を取り囲むように出てくる脇キャラもそれぞれ個性的な選手達で、そして二人に絡む恋の相手の女子二人も魅力的。2013年に逝去したいわしげ孝が丁寧に描いた青春柔道マンガ。筆谷 信昭

主催
助成