©山岸凉子/KADOKAWA
バレエ

舞姫 テレプシコーラ

KADOKAWA
過酷な現実と天才への期待。美麗に描かれたバレエの世界

どんなに努力しても超えられない壁にぶつかった時、人間はどんな道を選択するのか。「舞姫」という優雅なタイトルからは想像もつかないほど、心がえぐられる衝撃作です。主人公の篠原六花は、控えめな性格の小学5年生。ひとつ上の優秀な姉、千花と一緒に、母が営むバレエ教室でバレエを習っていました。ただ楽しくのんびり踊る六花、対して優秀で完璧主義でプロを目指す千花。平和だった二人の人生は、ある転校生の登場で徐々にひずみが生まれていきます。途中の展開は、あまりにも苦しくて読みすすめるの手が震えるほど。でも、面白すぎて止めることができない。少女漫画界の大ベテラン、山岸凉子先生の手腕を思い切り浴びることができる名作です。ウエハラアズサ

主催
助成