©山本鈴美香/ホーム社漫画文庫
我が家ではお蝶夫人の「蝶のように舞い、針のように刺す‼」は名言として語り継がれています。男女問わずまつげバシバシで全員10頭身。主人公のひろみが宗方コーチの激しすぎる練習から逃げ出したり、山の中で目隠しで修業したり、恋愛のあれこれがあったりとどの巻を読んでも驚きの連続で、飽きることがありません。特に印象深いのは、ひろみとひろみの憧れ・お蝶夫人の関係性。天才と呼ばれたお蝶夫人の実力さえも越えたひろみを、お蝶さまは悔しさを抱えつつも先輩としてきっちり認め、その後もひろみが悩んでいる時には必ず助けてくれるといういい女っぷり。このマンガは天才を裏側から育てたお蝶さまの成長物語でもあると思います。風間 美希