©小山ゆう/小学館
陸上

スプリンター

小山 ゆう
小学館
精神と肉体のギリギリに踏み込み100メートルに命をかける

日本人として初めて100メートル走で世界記録を狙えるレベルに達した主人公が入っていく「神の領域」の描写によって、読者に強烈な印象を残した異色作。「神の領域」に入ると五感が通常とは全く違うレベルに研ぎ澄まされ、選手を圧倒的な快感に包み込む。スポーツ選手が極限的な集中力を発揮した時に入ると言われる「ゾーン」の状態のようでもあり、また、選手の肉体が破綻する寸前の危険な状況で生まれる脳内麻薬的な幻覚の可能性もあるものとして、「神の領域」は描かれている。宮本 大人

主催
助成