強気なランナー、内田に引きずられるように障害者マラソンの伴走者となった淡島。伴走ロープを手に走る、二人のアスリートの姿がひりひりと胸を焦がすように熱い。同名小説のマンガ化。マンガとして描かれることで、より一層の疾走感が迫ってくる。
レビューの一覧
©️香川まさひと、若狭星/小学館
広島の街を舞台に、マラソンランナーたちが駆け抜ける。障害者マラソンのランナーとその伴走者たちが、思いを重ね合わせ、時に気持ちを探り合いながら進む、じんわり心に効くストーリー。マンガを読めない、読みづらい人のために、WEB特設ページで原作を公開しているのもおもしろい試み。
事故により車いすを使うようになった女子高生アサリが、車いすラグビーの世界へ。激しいぶつかり合いを体験して、アサリ自身の葛藤、事故から変わってしまった家族との関係をも超えて、みるみる上達していくアサリが熱い!
ひょんな理由でブラインドサッカーに参加することになった全盲の青年、小山田。実は彼はブラインドサッカーの超才能を持っていた!心躍る王道さと、賞金一千万円のために勝利を目指すという生臭さがミックスされて、この先の展開に期待大。
©みどりわたる/小学館
義足をつけて走り始めた主人公、翔太の負けん気、素直さ、仲間との距離感がバランスよく読後感〇(マル)!コロナ禍で東京オリンピック・パラリンピックが延期になった世界を描き、スポーツをする皆の苦悩も今を感じる。
野球知らずの私も「野球っておもしろいんだ!」と目が開かれる気持ちに。試合の運び方、投球の組立て、体力づくり、メンタルのコントロールなど、どれもが興味深くて、わくわくと読み進めるうちにみんなを応援したくなる。部活以外の学校生活や、合宿、家族との関りも楽しい!