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バドミントン

スマッシュ!

咲 香里
講談社
スポーツとしてのバドミントンの魅力が伝わる。男女混合の面白さも
喋ることができない少女・優飛に一目惚れをした翔太は、彼女のように強いバドミントン選手になるよう努力を重ね、その才能を爆発させる!という成長物語です。翔太と優飛以外にも、バドミントンと恋愛を頑張る少年少女たちの誰もが魅力的です。連載当時から日本のバドミントンのレベルが上がり、作中では夢のように描かれていたオリンピックでの金メダルが現実になった今読むと、また違った面白さが味わえるかもしれません。
©︎ 許斐 剛/集英社
テニス

テニスの王子様

許斐 剛
集英社
分身、変身、必殺技の応酬! 新たなテニス領域へ
青春学園に入学した新1年生の越前リョーマが全国大会を制覇するまでを描いた物語。スポーツ漫画を超えるインフレが発生するものの「まさにジャンプ漫画」とも言うべき必殺技はどれも格好良く、キャラクター同士の熱い友情や、ライバル関係、一人ひとりの魅力は語らずにはいられません。続編の『新テニスの王子様』は、新たにスポットライトが当たるキャラクターや、まさかの組み合わせや対戦もあるので、こちらもおすすめです!
©稲垣理一郎・村田雄介/集英社
その他

アイシールド21

原作:稲垣 理一郎、作画:村田 雄介
集英社
「一芸」がチームになれば活躍できる。アメフトの魅力を描いた傑作
パシリで鍛えられた脚力が、全く無縁だったスポーツ・アメリカンフットボールで覚醒した少年・小早川瀬那と、彼が所属するチーム「泥門デビルバッツ」の挑戦を描いた作品で、神龍寺ナーガ戦はスポーツ漫画史に残る名勝負です。大人になってから刺さる名言も多々あり、セナが後の親友・モン太に言った「理想とは違っちゃったけど 今のがもっと楽しい そういうことだってあるよ!」の言葉を胸に刻んで生きています。今も第一線で超絶ヒット作品を描いている村田雄介先生と稲垣理一郎先生の最強タッグのパワーを存分に感じられる作画もストーリーも最高です。
その他

ハチワンダイバー

柴田 ヨクサル
集英社
プロ棋士になれなかったものの将棋で生きることしかできなかった青年・菅田が真剣師「ハチワンダイバー」として強くなっていく成長物語です。対局の果てに絶命する棋士がいることや、前作の格闘漫画『エアマスター』から続投する人物がいるので、将棋漫画であり、格闘漫画でもあるという唯一無二の作品です。柴田ヨクサル先生にしか描けないエッジの効きすぎているキャラクター、台詞回し、大ゴマ、そして大きいフォントのセリフはどれも読んでいてひたすら楽しい要素で、一度ハマったら止まりません!
©古舘春一/集英社
バレーボール

ハイキュー!!

古舘 春一
集英社
圧巻の臨場感!キャラも魅力的な大人気バレーボールマンガ
中学校時代の公式戦で完敗させられた相手が同じ高校にー!?という衝撃の1話から、徐々に相棒になっていく日向・影山コンビの成長だけでなく、全てのキャラクターに「人生」を感じることができる、群像劇とも呼べるバレーボール漫画です。全国大会の後に描かれる「終章」の熱さと「高校時代があるから今がある」ことを感じられる演出の凄さは、漫画史で今後もずっと語られていくはず…!言葉の力が作品の至る所にに感じられるので、読破した人は好きなキャラクターやセリフが絶対にある!と断言できる作品です。「今までに負けてもいい戦いはあった?」という木兎光太郎の力強い言葉は一生忘れられません。
(c)藤巻忠俊/集英社
バスケットボール

黒子のバスケ

藤巻 忠俊
集英社
個性豊かなキャラクターが登場、第六の「黒子」が才能を発揮!
偉大な先人が同じ雑誌にいる「バスケットボール」という題材で新たな大ヒット作品を描いたことがすごいです。高校1年生でありながら超天才である「キセキの世代」がスーパープレーを連発するなかで奮闘する天才・秀才たちの努力や、先輩たちの意地が熱いです。それでもやっぱり「キセキの世代」が格好良すぎます。青峰大輝が作中で初めて「ゾーン」を使用する誠凛VS桐皇の試合は少年漫画の熱さが詰まったベストバウト!
卓球

P2!―let’s Play Pingpong!―

江尻 立真
集英社
ポップな絵柄で楽しめる卓球マンガ。運動音痴の少年が地道に努力する成長物語
運動が苦手な主人公・藍川ヒロムが隠された才能をゆっくりと開花させていく、というジャンプでは圧倒的不利なスタートを魅力的な先輩たちが支える序盤から、中盤でヒロム自身が少しずつ強くなっていく展開が熱い卓球漫画です。最終盤でようやく初期から置かれていた布石が…というところで打ち切りになってしまった当時の悔しさは未だに消えません。もっと続きが読みたかった作品です。
©2004-2005 Masahiro Totsuka ©2004-2005 Aguri Igarashi
武道

BAMBOO BLADE

原作:土塚 理弘、作画:五十嵐 あぐり
スクウェア・エニックス
剣道を通した、少女たちの成長を描く
『清村くんと杉小路くんと』『マテリアル・パズル』でギャグとバトルを描いてきた土塚理弘先生が次に描くのは女子高生の剣道部漫画!?という驚きが当時ありましたが、蓋を開けるとギャグとバトルが高いレベルで融合しており、そこに五十嵐あぐり先生の可愛い絵柄が加わった熱い剣道漫画です。主人公は教師のコジローで、当初やる気がなかったのが生徒に徐々に影響されていき、最後には……という感動のラストは必見です。
その他

ヒカルの碁

原作:ほった ゆみ、作画:小畑 健
集英社
週刊少年ジャンプ
平安時代の最強棋士・藤原佐為の霊を宿した少年・進藤ヒカルが徐々に囲碁にのめり込み、自分だけの碁ーーまさにヒカルの碁ーーに至る道を描いていた、というタイトルの意味がわかった時の感動は、自分の中では漫画史上一番です。ヒカルの急成長に呼応するように、小畑健先生の絵が徐々に完成されていくのも読んでいて楽しい作品です。囲碁が全くわからなくても全部通して読める熱さとキャラクターのパワーが、全23冊という決して長くない冊数に詰まっているのもすごい!
その他

火ノ丸相撲

川田
集英社
小さな体で逆境を乗り越えて勝利を掴め!
中学時代に身長が伸びなくなり、相撲の世界では圧倒的に不利な身体を持つ少年・潮火ノ丸の闘いを描いた相撲漫画です。挫折から再スタートした火ノ丸がさらなる挫折を味わっても何度も立ち上がる姿に勇気を貰えますし、仲間との絆に誇張抜きで号泣します。一瞬のぶつかり合いである「相撲」というテーマの裏で、伏線や布石の回収が繊細に行われていたり、どれだけ強い相手でも一つの取組が冗長になっていなかったりと、漫画としての完成度もまさに「横綱級」です!
主催
助成