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すぎゆう

アルライター

レビューの一覧

その他

ヒカルの碁

原作:ほった ゆみ、作画:小畑 健
集英社
週刊少年ジャンプ
囲碁を全く知らなかった小学生のヒカルの前に突然(霊として)現れたのは、平安時代に天皇の囲の指南役をしていた藤原佐為。この出会いをきっかけに、ヒカルは囲碁の世界に足を踏み入れていきます。最初は嫌々碁を打っていたヒカルですが、ライバルとの出会い中学で囲碁部に入部したことをきっかけに、だんだんと楽しさに目覚め、プロを目指すように…。囲碁のやり方や囲碁界の常識すら知らなかったヒカルの成長とともに、読者も囲碁の面白さを体感できる物語。
その他

3月のライオン

羽海野 チカ
白泉社
ヤングアニマル
スポーツ総合情報誌「Number」で、将棋特集が組まれたのは記憶に新しいところ。本作の主人公は、藤井聡太二冠(2021年6月7日現在)と同じく、中学生でプロ棋士となり、将来が期待されている桐山零。「勝つ理由がない」と言いながらも必死にあがき、もがき、研究に研究を重ねて勝ちを奪いに行くその姿はアスリートそのものと言えるのではないでしょうか。プロ棋士として、そして1人の人間としてあらゆる局面に逃げずに立ち向かう姿は、読者を勇気づけてくれます。映画、アニメ化もしているので、マンガと合わせて見てみるのもおすすめです。
その他

ちはやふる

末次 由紀
講談社
記憶力と瞬発力のスポーツ「競技かるた」の魅力が詰まった傑作
競技かるたを扱う数少ないマンガ作品。百人一首のかるたというと、着物姿でゆったりと…なんて、高貴で雅な姿をイメージしそうですが、競技かるたは全く違います。大会で1日中かるたを取ると3kgも体重が減ることもあるほど消耗の激しいスポーツなのです。競技の服装も、着物ではなくシャツとジャージ。札を1字読み始めた瞬間に激しい札の取り合いが行われます。常日頃から競い続けるための体力、音を聞き分けるために聴き分ける力、札を誰よりも速く取るための瞬発力、それらの力を鍛えるその姿はまさにアスリート。“かるたの日本一は世界一”。世界一になるべく挑み続けるアスリートたちの姿をぜひこの作品で。
©︎井上雄彦 I.T.PLANNING,INC.
バスケットボール

SLAM DUNK

井上 雄彦
集英社
バスケマンガの金字塔!90年代にバスケを一躍世界ブームに
言わずと知れたバスケ漫画の金字塔。超がつくほど初心者のヤンキー・桜木花道が、バスケ大好きな同級生女子に一目惚れしたことをきっかけに、バスケを始めます。当然ながらすぐ試合に出られるわけもなく、ストレッチやドリブルなど、最初は地味な練習ばかり。時に文句を言い、時に脱走を繰り返しつつも地味な基礎練を積み重ねる花道は、周りが驚くほど急激に成長。なぜそんなにバスケに夢中になるのか?バスケットボールの練習の大変さと大切さ、そしておもしろさすべてを教えてくれる作品です。
©山岸凉子/KADOKAWA
バレエ

舞姫 テレプシコーラ

KADOKAWA
過酷な現実と天才への期待。美麗に描かれたバレエの世界
バレエという、華やかなスポーツの裏にある厳しい現実を描く作品。中心となるのは、バレエ教室を営む母のもとで幼い頃からバレエに没頭する年子の姉妹。優秀で努力家の姉と、おっとりのんびりとした妹、2人の苦悩と成長は、楽しいことばかりではありません。第二次性徴期による体の変化、ケガの治療とその後遺症など、あらゆる問題に直面します。華やかに舞うその姿にある光と影、両面にスポットを当てた作品です。
サッカー

ホイッスル!

樋口大輔
集英社
サッカーの強豪校からごく普通の公立中学に転校した主人公は、身長が低く、リフティング以外のテクニックはお世辞にも上手いとは言えません。しかし「好きなことを諦めたくない」と、努力を惜しまない彼の姿に周りも次第に心打たれていきます。練習や試合のシーンも丁寧に描かれているので、サッカーを全く知らない人が読んでも分かりやすい作品です。
自転車

サイクリーマン

原田 尚
講談社
誰でも挑戦できる! 自転車で風を切る気持ち良さ
主人公は、元自転車競技選手のサラリーマン。ケガをしたことで競技を諦めたものの、ひょんなことをきっかけに、直属の上司とサイクリングを楽しむ仲に。登場人物たちが走る姿を見ると、ちょっと自転車に乗ってどこかへ行きたくなります。走るところは荒川沿いや琵琶湖一周など、実在するところばかりなので、コミックス片手に走ってみるのもおすすめです。
主催
助成