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レビューの一覧

Ⓒ石井和義・ハナムラ/竹書房
空手

どるから

原作:石井 和義、漫画:ハナムラ、脚本:龍造寺 慶
竹書房
格闘技K-1の創始者・石井和義が、女子高生に転生! 異色の格闘マンガ
とにかくすごいです。まず「K-1の創始者・石井和義が女子高生に転生したら」という設定がすごい。次に、原作がその石井さん本人なのがすごいです。そして、ストーリーとしても純粋に面白いのです。女子高生の体ならではの闘い方も、実践的。例えば身長差のある相手とどのような闘い方をするのかなど、学びも多い作品に仕上がっています。
©武蔵野創/小学館
その他

灼熱カバディ

武蔵野 創
小学館
カバディって熱いスポーツだ!体力・気力・頭脳を駆使して勝利せよ
カバディは、インド発祥のスポーツです。「カバディ」と聞いて、イメージできる人は少ないはず。この作品の主人公・宵越竜哉(よいごし・たつや)もその一人でした。運動神経がいいのにも関わらず、スポーツ嫌い。部活をする代わりに「ミコミコ生放送」で生主配信をするような人物です。そんな主人公がみるみるカバディの魅力に引き込まれるのと同様に、読んでいるこちらもいつしか「カバディってかっこいい!」という気持ちになります。
格闘

バトゥーキ

迫 稔雄
集英社
カポエイラを題材にした異種格闘マンガ
ブラジルの武術「カポエイラ」を題材にした作品です。興味深いのはそのルーツ。アフリカからの奴隷が、権力へ対抗する方法として生み出した格闘術なのです。この作品の主人公・三条一里(さんじょう・いちり)も何者かによって両親を殺され、制限された状況の中で育ちました。カポエイラという武術の魅力と、一里の出生の謎。ずっしりとした読み応えがあります。「迫稔雄格闘倶楽部」というヤングジャンプ公式動画もあるので、そちらと合わせて読むとより楽しめます。
ゴルフ

すいんぐ!!

佐倉 おりこ
実業之日本社
こんなゴルフマンガを待っていた!ゴルフをやるにはお金がかかるので、どうしても若い世代ではとっつきにくさが拭えません。ですがこの作品ではこんなに可愛い絵柄で描かれているので、とっても親しみやすいです。純粋に女子高生の日常をなぞるように読んでも楽しいです。
その他

聖(さとし)-天才・羽生が恐れた男-

山本 おさむ
小学館
数ある将棋マンガの中でも一番にお勧めしたい作品。この話は、実話を元にしたフィクションです。難病と闘い、29歳でこの世を去った棋士・村山聖が主人公です。「東の羽生、西の村山」とまで言われた天才の、生涯の軌跡が詰まっています。
その他

プロレスメン

ジェントルメン中村
講談社
週刊少年マガジン
プロレスそのものというより、プロレスの精神世界を覗ける作品。いや、私が知らなかっただけで、これこそがプロレスなのかもしれない。いきなり野草を食ったかと思えば嘔吐したり、でもそれが実は心遣いであったり。プロレスがいかに紳士なスポーツであるかが分かります。ジェントルメン中村先生にしかかけない、唯一無二のマンガ表現がここに。
eスポーツ

対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜

江島 絵理
KADOKAWA
お嬢さま学校で格闘ゲーム!?
とにかくゲームへの熱量がすごい。「格ゲーが好きだけどお嬢様として生きていきたい」vs「生粋のお嬢様だけど格ゲーをしたい」という二つの思想が格ゲーの中でぶつかりあいます。格ゲー特有の煽りや殺伐としたやり取りも見どころ。従来のスポーツマンガのアツさと化学反応を起こして、極上のエンタメになっています。絵もとても綺麗で、ネットでは当初から「高貴さと野蛮さのギャップがすごい」と話題になっていたようです。
格闘

ハナカク

松井 勝法
ご自身で「打ち切り漫画家」と名乗る松井先生。作品を広めるために素材を著作権フリーにするなど、興味深い活動をされています。そんな先生がこの作品で描くのは女子高生×総合格闘技。「強くなる人の第一条件知ってる?自分が弱いとわかっている人」など名セリフが盛り沢山です。未経験の主人公・安藤花香(あんどう・はなか)の成長に沿うように、格闘技の知識を得ることもできます。言い方は変ですが、登場人物が全員、気持ちいくらいに「マンガみたいな人」です。
柔道

JJM 女子柔道部物語

原作:恵本裕子、作画・構成・脚色:小林まこと
講談社
リアルな女子柔道部! 白帯の女子高生が世界の頂点を目指す
女性版『柔道部物語』です。作画は小林まこと先生ですが、原作はアトランタ五輪・柔道女子61キロ級金メダリストの恵本裕子さん。きっかけはフェイスブックでのメッセージのやり取りだったそうです。そんな黄金コンビから生まれたこの作品が面白くないわけがない!まず冒頭の「ポップコーンを食べるシーン」を読んでほしいです。あのシーンの心の動きは、誰もが共感するはず。実際に経験してきた恵本さんが原作であることで生まれる臨場感。それを小林先生がストーリーに編み込んでいますから、極上の読書体験になります。
柔道

柔道部物語

小林 まこと
講談社
これぞ王道! 男子柔道部マンガ!
1985年から1991年まで連載された、柔道漫画の金字塔。長期連載のきっかけが、バルセロナ五輪・柔道71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんの手紙であったことも有名です。小林まこと先生自身が柔道経験者である為、作中の描写もリアル。あいさつの「ザス・サイ・サ」は小林先生が所属していた新潟商業の柔道部で実際に行われてたものです(それぞれ「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」の意)。主人公の三五十五(さんご・じゅうご)をはじめ、愛せるキャラクターばかり。今ではあまり描かれなくなった人情や努力についても、素直に素敵と思える作品です。
主催
助成