選者の一覧

前田 雄太

株式会社まんがたり 代表取締役

レビューの一覧

©渡辺ツルヤ・西崎泰正/芳文社
バレーボール

神様のバレー

原作:渡辺 ツルヤ、作画:西崎 泰正
芳文社
アナリストが弱小中学校男子バレー部を全国制覇へ導く
スポ根だけがスポーツマンガじゃない!と言わんばかりの、頭脳で勝つバレーボールはこれだ。なんと主人公は中学生の先生。そこに現れた「バレーコーチ」は、なんとも性格が悪い、言葉遣いも悪い、中学生に言うべきじゃないことをいう、教育に悪いを詰め込んだような男だった。しかし、彼の言うとおりに練習した子どもたちは、なんと中学校で万年ビリだったものが連戦連勝していく。そう、「バレーの神」を自称する天才アナリストのバレーコーチは「圧倒的な戦略」で勝利をもぎ取り続ける。「まさか!」をぜひ、見てもらいたい。
©浦沢直樹/小学館
柔道

YAWARA!

浦沢 直樹
小学館
「ヤワラちゃん」は社会現象に、女子柔道を国民的にした名作
一本背負いをしたときの気持ちよさを、ココまで読者に共有できるマンガを僕は知らない。今読んでも心から面白いと言える柔道マンガの金字塔。主人公の女の子も魅力的なのだが、その祖父の個性もすごく魅力的!柔道を強くなりたかったわけではないのに、柔道の伝説的な天才である祖父に、幼い頃から叩き込まれた技の数々は、彼女を天才たらしめた。しかし、主人公は思う。「私は普通の女の子として生活したいの!」。そんな中でもライバルあり、友情あり、恋ありと、飽きさせない話の展開と、何よりも試合の爽快感を味わってほしい作品。
©︎河合克敏/小学館
その他

モンキーターン

河合 克敏
小学館
ボートレースの世界へようこそ!切磋琢磨しながらトップを目指す
競艇って賭け事でしょ?なんかおじさんのイメージがある。。。そんな言葉を払拭するに余りある名作。競艇場に今日にでも行きたくなるのが『モンキーターン』だ。主人公は高校生の男の子。ひょんなことで競艇選手になることを目指すのだが、それは実はとても狭き門の世界!まずは競艇学校での、軍隊のような訓練から始まるのだった。そこでぶつかることから生まれる仲間との友情、幼馴染と同僚となった競艇選手の女の子との恋愛、そして、ライバルとのしのぎを削るレースの連続!競艇のルールが一切わからない人にこそ見てほしい、熱いマンガだ!
柔道

柔道部物語

小林 まこと
講談社
これぞ王道! 男子柔道部マンガ!
昭和感あふれる「うおおお〜〜〜ッス!」なマンガなのに、コミカルで読みやすくて、けど感動する!柔道部って昭和ではこんな感じだったんだろうなと思いつつも、主人公たちの「練習から逃げちゃうコミカルな行動」にクスリとしつつも、まっすぐと柔道と向き合っていく姿勢にいつの間にか引き込まれ、止まらなくなる作品。高校生である主人公たちは、楽な部活として、最初は騙されて入った柔道部だったのに、どんどんとその魅力に取り憑かれていく。試合で勝てば勝つほど、楽しくなる。そんな彼らの活躍を見ていると、なぜか自分もちょっと柔道がしたくなる!さっくりと柔道を見たい人におすすめの作品です!
©ちばあきお/集英社
野球

キャプテン

ちば あきお
集英社
中学校野球部が主役! 3年間の青春=部活の魅力
古いマンガなのに今読んでも面白い!!野球マンガで、魔球もでない。可愛い女の子も出ない。まじで、ただ、たんたんと練習と、試合をしているだけ。それなのに、なんでこんなに感動するんだろうか。私は表現する言葉を持ち合わせていないです。中学校の野球部を舞台とした本作品は、弱小中学に主人公が転向するところから始まります。彼は名門中学から転向してきて、みんなの期待が集まるが、実は転向前の名門中学では2軍の補欠。しかし、ひょんな事で活躍してしまい、キャプテンに任命されます。主人公は言います。「僕は元々そんな資格も素質もないんです。もともと…2軍で補欠だったんです」。そこで元キャプテンは言います「そんな事はわかっていた。だが、君は最初は勘違いだろうと、みんなの期待に答えようと影で努力してた。だから新キャプテンに指名したんだ」。そこから、弱小中学でキャプテンになった彼の、大きな挑戦が始まります。いや、ちょっとうまくかけない。まじで一度3巻まで読んでほしいです!
テニス

ベイビーステップ

勝木 光
講談社
緻密に描くテニスマンガ、真面目な主人公が一歩一歩ステップアップ!
マンガというのはある程度空想やファンタジーな表現があります。それはスポーツマンガでも例外ではありません。なおかつ、マンガとして表現するときに、スポーツならではの「リアリティ」を表現することは、並行して難しいものです。ベイビーステップは、どちらかというと「リアルより」の作品。その中でも主人公の成長が、リアルな感じで面白い!!特に「あまりスポーツが特異ではなかった主人公が、努力しながらも、自分の「強み」を活かして戦っていく様はとても感動しました。これを読んだら「テニスをしてみたい!」と思う人も増えるのでは?爽やかな主人公の性格と、多種多様なライバルとのまっすぐした勝負にも、心動かされます!
主催
助成