クラシックバレエのシビアな世界観や文化的背景を、ひりつくような緊張感で描いています。作者の筆致と主人公の切迫した姿がシンクロして、美しくも激しいバレエの世界を感じることができます。

競艇の複雑なルールや、人間関係によって左右されるレース内容など、なかなか理解が難しそうな世界観を淡々とユーモアを交えて魅力的にポップに読ませてくれます。

作者のダイナミックな構成とポップで躍動感を感じるキャラクターで、サッカーの緻密さや過酷さを描き切っています。

テニスマンガを必殺技を絡めながら描いているのですが、このマンガでは球のスピンやプレイヤーの立ち回りにキチンと置き換えて、ダイナミックに見せています。ボクシングマンガ『B・B』との意外な繋がりがあり、ファンとして長く楽しめました。

ジャンプで社交ダンスを、しかも高校の部活として描いた意欲作。ありがちな恋愛ものにしないあたりが読んでいて安心感があります。

格闘技の中でもダントツに描写が難しいであろうカポエイラをこれでもかと描きまくってます。格闘だけでなくその文化背景にも迫る物語は読み応えがあります。

難しいテーマをジャンプという大舞台で描き切った快作。少年漫画の格闘ものに要求される必殺技やパラメータの変化（強くなると変身する等）を、リアルさを失わず誤魔化さずに描いている作者のアイデアと描写力は見事です。

カードゲームに人生を捧げる少年少女がどんな思春期を送るのか、真剣に何かを捧げるのであればスポーツでもカードゲームでも人生において何も違いはないことを教えてくれます。

小学生の頃に思い描いていたワンテーマをこれほど深掘りして物語にする作者の執念に圧倒されます。

バレーに人生を捧げる人たちを人生ごと描いているバレー漫画。教訓もたくさんあります。