選者の一覧

江口 ひろ

アルライター

レビューの一覧

陸上

ひゃくえむ。

魚豊
講談社
人が走ることの根源に触れる、100メートル走という刹那の機微を描く
100メートルに情熱を燃やし続ける若者の姿に心を打たれました。時間にすれば10秒ちょっと、一瞬の輝きのために全てをかけて走り続ける登場人物たち。彼らの姿をみていると、一つのことに熱狂する美しさを教わります。この作品を読んでいると、「自分の人生はちゃんと走れているのか?」そんな声が心の底から湧き上がってきます。私の背中を押してくれる作品です。
eスポーツ

対ありでした。 〜お嬢さまは格闘ゲームなんてしない〜

江島 絵理
KADOKAWA
お嬢さま学校で格闘ゲーム!?
お嬢様学校で密かに開催される格闘ゲームの闘い。可憐なお嬢様が汗を流してコントローラーを操作し、勝利したら熱狂し、敗北したら涙を流して悔しがる。れっきとしたスポーツです! 立場や環境、もちろん性別なんて関係ない。自分が熱中したいことに汗を流す。その美しさに心を打たれました。
©︎I.T.PLANNING,INC.
車いすバスケットボール

リアル

井上 雄彦
集英社
それぞれの現実の困難に向き合う。車いすバスケは格闘技だ
「コート上の格闘技」と呼ばれる車いすバスケットボールを軸に、3人の男たちの人生を描いた『リアル』。本作を読んで私は車いすバスケを知りました。自分の両腕だけを使って、コートを走り回り、シュートまでうつ。その激しさに衝撃を受けました。自分の腕だけを使って前に進み続けていく。『リアル』に出会って私は、車いすバスケの醍醐味を、そして人生の歩み方を教わりました。
サッカー

さよなら私のクラマー

新川 直司
講談社
女子サッカーが舞台!諦めずに努力を続ける
こんなにもサッカーに熱狂できる情熱が自分のなかにあったとは。女子サッカーの苦悩と熱狂を描いた本作は、私の心にサッカーの火を灯してくれた作品でした。ページをめくれば気づけばサッカーコートの中。主人公たちと一緒に、いつの間にか自分もコートを走り回っている感覚を覚えます。「サッカーってやっぱおもしろい!」読み終わったあとには、そう叫びたくなる作品です。
サッカー

ホイッスル!

樋口大輔
集英社
この作品は、努力の大切さとチームプレーの醍醐味、何よりもサッカーのおもしろさを私に教えてくれました。はじめて読んだサッカーマンガ。主人公の風祭将に強くあこがれた中学生の私は、風祭と同じように暗くなるまで一人でドリブルの練習をしていました。この作品に出会えたからこそ、私はサッカーの魅力を知り、今でもサッカーマンガを読み続けています。
主催
助成