選者の一覧

鴨志田 由貴

京都芸術大学 2019-2020マンガ学科学科長 2021- キャラクターデザイン学科学科長

レビューの一覧

その他

Fの閃光

西村 幸祐(作)、長沢 克泰/鬼窪 浩久(画)
集英社
TVを付けっぱなしにしていると、夜中不意に始まる「F1グランプリ」なんとなく見ていると、よく出てくる名前「セナ」。そしてジャンプで始まった『Fの閃光』。セナがどんどん神格化されていくのと同時に、リアルでセナの活躍を見ることでも楽しめて僕のF1の入口となった作品。今までは、ボーッと見ていた「F1グランプリ」がOPのT-SQUAREさんの音楽から楽しめるようになった。F1で活躍するドライバーの名前もマンガで覚え、嫌いなドライバーも出てきたが、94年にセナが亡くなったことでこのマンガが完結した気がした。もっとコミックス出して欲しかった。
ボクシング

はじめの一歩

森川 ジョージ
講談社
いじめられっ子からプロボクサーへ。努力を重ねて一歩ずつ前に進む!
スポーツ漫画って自分の思い出と必ずリンクしているんだなと気づきましたが、中学生時代に『はじめの一歩』が始まって、一斉に皆がシャドーボクシングを教室内で始めたのは良い思い出。友人もボクシングジムに通い始め、誰が一番良いデンプシーロールなのか、誰が一番遠くまでフリッカージャブが出るのか。眉毛をへの字に曲げて誰が一番「間柴」なのか。別軸で競い合ったのは良い思い出です。
サッカー

シュート!

大島 司
講談社
サッカー好きのバイブル、王道少年スポーツマンガ!
私は1部好きですが。天才は死ぬんですよね。無くなった天才は神格化されていくのは王道のパターンだとは思いますが、わかりやすくて好きでした。「トシ、サッカー好きか?」の名言は今でも痺れます。そしてそこから成長する神谷とその苦悩。でも映画は当時大人気アイドルが主役をやりましたが、僕は受け入れられませんでした…。
©満田拓也/小学館
バレーボール

健太やります!

満田 拓也
小学館
努力と根性で成長する! 仲間とともに戦う熱血バレーマンガ
僕が高校生の頃モテたくて入部したバレーボール部。部室に聖典のように陳列されていた通称「けんやり」。入部してからは全員「けんやり」を見ることが当たり前で、マンガの中に出てきた技を皆が真似した。当然試合でも「ヒカリ!」と言いながら試みてみたが、マンガのようにいかないな〜と反省会をしていたのは良い思い出。
©渡辺航(秋田書店)2008
自転車

弱虫ペダル

渡辺 航
秋田書店
チーム戦ならではの仲間との助け合いや友情が魅力
僕自身がロードバイクを始めるキッカケとなったマンガ。高校生による対抗戦もあるが、個性の強いキャラクターが戦いだんだん人外化するキャラクターもいるが、どこか哀愁があったりする。そして自分の乗っているバイクが新開さんと同じモデルで一時期街中でポーズを求められたのは良い思い出。
主催
助成