その他の eスポーツ マンガ
利口になるには青すぎる
- 講談社
日本初の全日制「eスポーツ科」を設立した白郷学園に特待生としてスカウトされた安曇野蓮が主人公。「コンピューターゲームがスポーツになりえるのか?」というレベルで終わらず、「ゲームはスポーツという言葉を纏うことで何を手に入れ何を失うのだろう」(冒頭で掲げられる言葉!)という問いまで射程に入れた作品。自分の身体を使ったスポーツマンガと、デジタルのキャラクターに身体性を仮託した本作を読み比べるのも興味深い。 米光 一成
今、一番勢いがあるスポーツを考えたとき「eスポーツ」を避けて通るわけにはいかないでしょう。作中では格闘ゲームが主に描かれていきます。高校部活、流行の最先端、スポーツと様々な要素が絡みあった熱いバトルを堪能することができます。 たけのこ
ゲームをすると馬鹿になる。至るところで、呪文のように聞いて育ちました。先日も、スマートフォンでゲームしている子にそう諭している親を見ました。たかが、所詮、人生の無駄。ゲーム業界ができて四十年、ゲームに対するイメージには、まだまだネガティブなものが多いと言えます。最近になり、ゲームとスポーツの距離は縮まって「eスポーツ」という言葉が生まれました。ゲームはスポーツをその身にまとい、"真剣さ"を帯びられるようになりました。壁を壊すゲームは種々あります。次は、ゲームで壁を壊していく時代です。『東京トイボクシーズ』を読むと、そういう気持ちが沸々と湧いてきます。 竹谷 彰人
オリンピックの公式競技としても扱われることになった話題のeスポーツ。そんな新時代のスポーツを、おそらく史上初めてマンガにしたのがこの作品です。少子化で入学者数が減少している高校・白郷学園。生徒数を確保するため、全日制のeスポーツ科を設立することに。新しすぎるこの試みに、世間の反応は冷たいのですが、それをゲームの腕で黙らせていく様子はとても痛快。なによりも、時代の最先端を走るテーマをマンガで楽しめる快感がたまりません。 ウエハラアズサ