フィギュアスケート

スピン

ティリー・ウォルデン、翻訳:有澤真庭
河出書房新社

このマンガのレビュー

「スポーツマンガ」が少ないと言われた欧米でも、近年スポーツを扱った作品が増えてきた印象がある。それでも『スピン』を「スポーツマンガ」と言ってしまうのは無理があるかもしれない。本作は、作者が高校卒業までの12年間、選手としてフィギュアスケートを中心に過ごした日々を描いたいわゆるグラフィック・メモワールとも呼ばれる作品である。思春期の不安と自身を同性愛者だと自覚したことによる孤独が、細い刃をもつスケート靴を履いて氷上で演技するフィギュアというスポーツを通して瑞々しく表現されている。 椎名 ゆかり

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