このマンガのレビュー
1985年から1991年まで連載された、柔道漫画の金字塔。長期連載のきっかけが、バルセロナ五輪・柔道71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんの手紙であったことも有名です。小林まこと先生自身が柔道経験者である為、作中の描写もリアル。あいさつの「ザス・サイ・サ」は小林先生が所属していた新潟商業の柔道部で実際に行われてたものです(それぞれ「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」の意)。主人公の三五十五(さんご・じゅうご)をはじめ、愛せるキャラクターばかり。今ではあまり描かれなくなった人情や努力についても、素直に素敵と思える作品です。 ハパ
作者の代表作にして柔道マンガの最高峰的作品。感情移入しやすい主人公、スピード感あふれる試合のシーン、ライバルたちの柔道人生への想いなどどれをとっても一級品。やたらと長編化する傾向にあるスポーツマンガの中にあってピシッと11巻で終わらせているところがすごい! 橋本 博
僕の従兄弟は同い年で、柔道をやっていて実は日本一。そんな幼い頃に見ていたマンガが『柔道部物語』。まずは表紙絵だけでも見てわかる小林先生のキャラの上手さ。主人公の名前が「三五十五」です。それだけでまずおかしい。その上、すごく面白い表情をしていて、これだけで面白い!その上、十五が色んな挫折を味わいながら、3×5=15の掛け算で、成長していくんです。柔道初めて2年半で県下敵なしです。なんともリアリティあります。キャラクターの面白いマンガを読みたいと思ったら、まずは『柔道部物語』を読んでみてください。 萬田 大作
昭和感あふれる「うおおお〜〜〜ッス!」なマンガなのに、コミカルで読みやすくて、けど感動する!柔道部って昭和ではこんな感じだったんだろうなと思いつつも、主人公たちの「練習から逃げちゃうコミカルな行動」にクスリとしつつも、まっすぐと柔道と向き合っていく姿勢にいつの間にか引き込まれ、止まらなくなる作品。高校生である主人公たちは、楽な部活として、最初は騙されて入った柔道部だったのに、どんどんとその魅力に取り憑かれていく。試合で勝てば勝つほど、楽しくなる。そんな彼らの活躍を見ていると、なぜか自分もちょっと柔道がしたくなる!さっくりと柔道を見たい人におすすめの作品です! 前田 雄太