このマンガのレビュー
『シュガー』の続編となる本作。プロボクサーとなった石川凛の圧倒的才能、そして天才ゆえの孤独を圧倒的な筆致で描きます。あまりの天才、いや鬼才っぷりに主人公・凛に共感できる読者は少ないのかもしれません。ですが、世界王者の座を奪取した凛はその直後のインタビューで「石川凛にとってボクサー石川は何者ですか?」と聞かれこう答えるのです。「本当に一番好きなことやってたら自分眺めてるヒマなんかねえだろ」と。凛に共感できなくても、栄光にしがみつかず、ただ強さを求めて自分の道をひた走る凛の姿に誰もが奮い立たされることでしょう。 ちゃんめい