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Ato Hiromi

アルライター

レビューの一覧

その他

シルバーポールフラワーズ

如意 自在
講談社
妖艶か? スポーツか? 「ポールダンス」「ポールスポーツ」の世界を描く
どうして認め合えないのか? ポールダンサーとしてステージに立つ大学生の華と、ポールスポーツのため技を磨く花凛。同じポールダンスでありながら、お互いに対する思いには大きな溝が。認め合えない二人が、それぞれの意地とプライドでぶつかり合うことで次第に理解し補い合う関係になっていく姿は思わず応援したくなってしまう。スポーツと芸術と官能、と色々な要素をもつポールダンス。マイナースポーツだからこそ敵ではなく手を取り合って盛り上げていきたい!知って欲しい!という気持ちが伝わってくる。
©山岸凉子/KADOKAWA
バレエ

舞姫 テレプシコーラ

KADOKAWA
過酷な現実と天才への期待。美麗に描かれたバレエの世界
母親のバレエ教室のもと、レッスンに励む主人公の六花(ゆき)と姉の千花(ちか)を中心に、華やかで優雅に見えるバレエの世界の厳しさや過酷さをリアルに描いた作品。上を目指し才能を評価されながらも、ケガや体型のことなどで苦悩する姉と、向上心よりもただ好きという思いでバレエをする妹。ある事件をきっかけに苦しみながらも精神的に強く成長する六花に、バレエという世界で活躍することの大変さを痛感させられる。バレエの魅力、美しさそして過酷さを描くと共に、人間描写が素晴らしい!
ダンス

10DANCE

井上佐藤
講談社
ヤングマガジン サード
ダンスシーンが美しく圧倒的! ラテンダンス日本一の鈴木信也とスタンダード世界二位の杉木信也の二人が、お互いの分野を教え合いながら10種類のダンスで競う「10ダンス」の出場を目指す。性格まるで正反対の二人が反発しながらも、お互いを知れば知るほど一緒に踊ることの楽しさに目覚めていく。BL要素も楽しめつつ、二人の体での会話シーンと、ダンスシーンはとにかく必見!!思わずため息が出てしまう美しさ。競技ダンスの激しさと美しさを知ることが出来る。
ダンス

ワンダンス

珈琲
講談社
ダンスって自由だ。吃音の男子高校生が選んだ自己表現
吃音のせいで人と話すことが苦手な主人公小谷花木(こたにかぼく)。人目を気にせずダンスに熱中する湾田光莉(わんだひかり)の「しゃべらなくていいから」という一言に惹かれダンス部に入部することにした花木。ダンスを通じて、自分が自分らしく生きられるようになっていく姿が印象的。ダンスの躍動感をマンガで描くことは難しいが、その描き方にも注目して読んで欲しい。ハウスダンス、ブレイクダンスなど、それぞれのダンスムーブをマンガで描く挑戦的な作品。
バレーボール

紅色HERO

高梨 みつば
集英社
マーガレットコミックス
欲しいものはただ一つ、大好きなバレーボールを思いっきりやること。高校一年生の主人公住吉のばらは、小さなころから色々なことを諦めてきた。そんな彼女が唯一やりたいことがバレーボール。「バレーボールをやりたい!」その一心で、一からバレーボール部を作っていく。大事な仲間や信頼できる人、大切な人たちに支えられ、のばらが成長していく姿に胸を熱くさせられる。色々なことを諦めてきたけれど、バレーボールのことだけは諦めたくないのばらの懸命な姿は多くの人の心を動かすことに。恋愛要素もありつつ、しっかりとバレーボールの魅力も描く名作。
主催
助成