陸上

ひゃくえむ。

魚豊
講談社
人が走ることの根源に触れる、100メートル走という刹那の機微を描く

漫画家からするとスポーツ漫画の中でも、特に陸上競技は描くのが難しく感じます。それは1/100秒を縮めようとする主人公を「なぜそこまでするのか?」と読者に納得させにくいからです。『ひゃくえむ。』は、ライバルは現実逃避のために、主人公は人生を有利に進める手段として走ります。その動機の持たせ方のうまさ。そして熱さ! まさにその動機が、二人が出会うことで力強く変化していく様をぜひ読んでほしいです!ごとう 隼平

主催
助成