陸上

ひゃくえむ。

魚豊
講談社
人が走ることの根源に触れる、100メートル走という刹那の機微を描く

100メートルに情熱を燃やし続ける若者の姿に心を打たれました。時間にすれば10秒ちょっと、一瞬の輝きのために全てをかけて走り続ける登場人物たち。彼らの姿をみていると、一つのことに熱狂する美しさを教わります。この作品を読んでいると、「自分の人生はちゃんと走れているのか?」そんな声が心の底から湧き上がってきます。私の背中を押してくれる作品です。江口 ひろ

主催
助成