天才的な長距離ランナーのなぎさと、天才スプリンターの亡き兄へのコンプレックスに苦しみながら短距離走者から中距離の800メートルに転向した主人公の雅斗。高校時代のような思春期は自分のアイデンティティの模索に苦しむ時期ですが、恋愛対象のなぎさと亡き兄という2者に対して相対的に自分を認められない主人公の葛藤がいかにも高校生ぽく、部活思春期を回想させてくれる作品です。御子柴 雅慶