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野球

バトルスタディーズ

なきぼくろ
講談社
日本人が誰もが熱狂する高校野球。名門PL学園の野球部で青春時代を過ごした作者が、実体験を余すところ無く注入して描いているのがこの『バトルスタディーズ』です。PL学園をモデルに描かれるDL学園の厳しい練習、上下関係、寮生活は、とにかくリアル。現代のどんどん厳しくなるコンプライアンスと体育界精神との間で揺れる野球部の内情まで描かれます。そんな厳しい日々を読むうちに、どんどんDLのメンバーに感情移入したところで迎える試合。そのストーリー展開は、実際の甲子園の熱をも感じるほど。今は事実上廃部となってしまったPL学園の最後の息吹を感じることができる貴重な作品でもあります。
その他

ダンベル何キロ持てる?

原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:MAAM
小学館
昨今の筋トレブーム、マンガ界での魁となった作品。女子高生のひびきは、ダイエットのためになんとなくジムに入会。そこで、同じ学校の超お嬢様、朱美に遭遇。実は彼女は無類の筋肉フェチで、一緒にジムでトレーニングすることにーー?驚くほど詳細に、ちょっぴちエッチに描かれたトレーニングの数々、そしていろんな目的で体を鍛えるキャラクターたち。必ず自分とシンクロするキャラがいて、その子と一緒に頑張って筋トレに励もう、という気持ちを奮い立たせてくれる一冊です。筋肉は裏切らない。
©Cygames, Inc. 大石ワタル/小学館
その他

君に足りないのは筋肉だ

大石 ワタル
小学館
筋肉ってどうつけるの? 0から始める筋トレ講座
「ダイエット」と聞いてイメージするものは、太っている人がサイズダウンすること。でも、この作品では違います。主人公の隼人はガリッガリの貧弱ボディ。肥満体の同居人のデイヴと共に、あることがきっかけで一念発起し、それぞれの健康体を目指してダイエットに励むことに。そう、二人に足りない共通のものは、筋肉だったのです。筋トレとは「頑張る練習」なのだというトレーナーと出会い、筋トレを決意したふたりが、徐々に心身の健康を取り戻していく様子は必見です。もちろん、自分でも体を動かしたくなるはず。
©山岸凉子/KADOKAWA
バレエ

舞姫 テレプシコーラ

KADOKAWA
過酷な現実と天才への期待。美麗に描かれたバレエの世界
どんなに努力しても超えられない壁にぶつかった時、人間はどんな道を選択するのか。「舞姫」という優雅なタイトルからは想像もつかないほど、心がえぐられる衝撃作です。主人公の篠原六花は、控えめな性格の小学5年生。ひとつ上の優秀な姉、千花と一緒に、母が営むバレエ教室でバレエを習っていました。ただ楽しくのんびり踊る六花、対して優秀で完璧主義でプロを目指す千花。平和だった二人の人生は、ある転校生の登場で徐々にひずみが生まれていきます。途中の展開は、あまりにも苦しくて読みすすめるの手が震えるほど。でも、面白すぎて止めることができない。少女漫画界の大ベテラン、山岸凉子先生の手腕を思い切り浴びることができる名作です。
野球

球場ラヴァーズ ―私が野球に行く理由―

石田 敦子
少年画報社
状況も立場も気持ちも何もかもバラバラな人たちが集まって、一つのチームを応援する。そんな場所が、球場。女子高生の実央、アニメーターのみなみ、お局OLの勝子は、たまたま球場の外野席でだけ出会った「球場仲間」。広島カープを一心不乱に応援していくうちに、3人の心に少しずつ変化が起きます。厳しい真剣勝負の場で戦い続ける(あるいは戦っていた)選手たちの姿が、彼女たちのさまざまな悩みや苦しみを救っていくのです。私たちは一体何故、スポーツに夢中になるのか。オリンピックイヤーに読むのにオススメな作品です。
eスポーツ

東京トイボクシーズ

うめ
新潮社
10年後に一番稼げる職業はプロゲーマー? 今、そしてこれからのeスポーツを描く
オリンピックの公式競技としても扱われることになった話題のeスポーツ。そんな新時代のスポーツを、おそらく史上初めてマンガにしたのがこの作品です。少子化で入学者数が減少している高校・白郷学園。生徒数を確保するため、全日制のeスポーツ科を設立することに。新しすぎるこの試みに、世間の反応は冷たいのですが、それをゲームの腕で黙らせていく様子はとても痛快。なによりも、時代の最先端を走るテーマをマンガで楽しめる快感がたまりません。
陸上

ひゃくえむ。

魚豊
講談社
人が走ることの根源に触れる、100メートル走という刹那の機微を描く
とにかく熱い。シンプルなのに迫力ある絵、そして脳を殴られるような強いセリフの数々。弱ってる時も、絶好調の時も、時々読み直しては心に刻みたくなるような作品です。わずか100m。その距離を最速で走り抜けることに魂を賭けるとはどのようなことなのか。最速であれば人生の全てを手に入れられ、ひとたび負けると逆に全てを失う。そんな高揚感と恐怖にさらされて葛藤し続ける男の25年を追うのは、とても得難い読書体験です。
©️河合克敏/小学館
柔道

帯をギュッとね!

河合 克敏
小学館
明るく、楽しく、さわやかな柔道部!
この作品に出会った時、「何故うちの学校には柔道部が無いの?あれば絶対に入ったのに!」と悲しみに暮れたほどに大ハマリした柔道マンガ。個性的なキャラクターたちの魅力に虜になりながら、かなり本格的な柔道のルールを自然と覚えることができます。シリアスにストーリーが展開していくわけではなく、かなりギャグ要素が詰め込まれているため、笑いながら、しかし時に試合展開にハラハラしながら、そして感動の涙に暮れながら、柔道にドップリと浸れる作品なのです。
バレーボール

少女ファイト

日本橋 ヨヲコ
講談社
複雑な人間関係を描く、高校女子バレー群像劇
スポ根ものとしてはもちろん、恋愛ものとしても楽しめる、なんとかして来世でも読みたいくらいの至高の作品。バレーボールを通じて、何かに夢中になることの大切さ、チームで成し遂げることの難しさと喜び、友情の尊さなどが深堀りされています。さらに、読むとすっと背筋が伸びるような、襟を正してしまうような、そんな名言が散りばめられているのも特徴。読後に「きちんと生きたい」という気持ちになるマンガに出会えて幸せです。
©山本鈴美香/ホーム社漫画文庫
テニス

エースをねらえ!

山本 鈴美香
ホーム社漫画文庫
スポ根テニスマンガの傑作! 何度読んでも夢中になれる
1970年代に『週刊マーガレット』に連載されていた、言わずとしれた伝説的テニスマンガ。高校生の岡ひろみが宗方仁コーチと出会い、テニスを通して選手として、人間として、女性として成長していく物語です。テニスのド素人だった少女が運命的な指導者と巡り合うことでどんどん上達する痛快さ、そして唐突に訪れる大切な人との別れ。熱血スポ根マンガのイメージが強いこの作品ですが、実は人生にとって大切な言葉に溢れる作品でもあります。心に刻みたい名言の連続です。
主催
助成