一見、ひ弱な主人公が実はボクシングの天才で、ひょんなことからプロボクサーの道へ、と王道のセオリーだが、「アイドルオタク」などボクシングとは異質の要素を入れ展開する作者のギャグセンスが素晴らしい。しかも、笑えるだけじゃない。ボクシングシーンも決めるときは決めて爽快だ。打ち切りになってしまったのが悔やまれる。続きが読みたい。
レビューの一覧
©︎松本大洋/小学館
卓球のイメージを一新してくれた作品。この作品を機に「卓球」=暗いといったマイナスイメージがなくなったように思う。元卓球部員として、ありがとうと言いたい。他のスポーツと比べて絵的には派手な演出がしにくいのが卓球。しかし、松本大洋は圧巻の表現力で、卓球の奥深さを見事にマンガで伝えた。
「人もネットもコートもボールも自分の一部になったような気がするの こんなに溶け合えるものほかにないわ」作中に出てくるこの言葉がきっとこの作品のテーマだろう。濃密な人間ドラマ、熱いバレーボールシーンに心震えない人はいないはず。
野球とはこんなにも心理戦なのかと驚いた。野球以外のシーンもリアリティがあり、等身大の球児たちの姿も良い。奇跡や人間離れしたプレーはなくても、スポーツマンガは成立すると本作は教えてくれた。作中の球児たちを保護者のような視点で見守り楽しんでいる。
©︎井上雄彦 I.T.PLANNING,INC.
バスケットボール
SLAM DUNK
- 集英社
バスケマンガの金字塔!90年代にバスケを一躍世界ブームに
この作品のおかげで連載当時の小学生はみんなバスケットボールのルールを知っていた。レイアップシュートも「置いてくる」と言って何度練習したことか。(結局できなかった)
スポーツマンガの楽しみを一番最初に教えてくれた作品。