選者の一覧

Micha

アルライター

レビューの一覧

その他

銀の匙 Silver Spoon

荒川 弘
小学館
少年サンデーコミックス
全体としては農業高等学校での3年間が主なストーリーではあるが、主人公が在籍する馬術部での経験も重要な役割を果たしている作品。あまり知られていない馬術レースの仕組みや、ばんえい競馬について学ぶことができる。
野球

青空エール

河原 和音
集英社
マーガレットコミックス
高校の名門といわれる吹奏楽部が舞台の本作。これを読むと、吹奏楽部を文化部に分類してはいけないと感じる。運動部に負けない日々の体力づくりには驚かされる。努力を続けたからこそ得られる景色と感情が羨ましくもあり、自分も小さなことからでもいいから続けていこうと思わせてくれる。
その他

この音とまれ!

アミュー
集英社
ジャンプコミックス
筝曲部が舞台ではあるが、廃部寸前の弱小チームであり、部員の大半は未経験のヤンキーたちというギャップがすごい。さらに彼らが箏に夢中になると、全国レベルの演奏に魅了され自分たちも全国大会で優勝を目指すというストーリーは完全にスポ根マンガの要素を含んでいる。
©️磯谷友紀/小学館
バドミントン

あかねのハネ

磯谷 友紀
小学館
前向きな主人公に元気をもらえる! 青春バドミントン成長記
バドミントンを競技として挑戦してみたくなる作品。バドミントン作品としては珍しい主人公が初心者のためバドミントンの基本から学ぶことが出来る。さらに初心者だからこそのバドミントンを競技としてやりながら感じる感覚を言語化する例えがおもしろい。
その他

87CLOCKERS

二ノ宮 知子
集英社
ヤングジャンプコミックス
“パソコンのF1レース”と呼ばれるオーバークロックというディープなレースの世界を知ることができる作品。運動が苦手でも、走りが遅くても、例えばパソコンに興味があればオーバークロックで最速を目指すことができる。そんなスポーツ=運動神経が良いことという認識を壊し、これ「も」スポーツだ!と思わせてくれる作品。
©古舘春一/集英社
バレーボール

ハイキュー!!

古舘 春一
集英社
圧巻の臨場感!キャラも魅力的な大人気バレーボールマンガ
主人公およびそのチームに魅力があるのは当たり前だが、本作は登場する対戦チームとそのメンバーたち全てが主役級に描かれ私たちを魅了する。また、非科学的な魔球といった技は登場せず、ここまで練習をする彼らならば本当にこれぐらい出来るのではないかと思わせてくれるバレーボールシーンも良い。
その他

3月のライオン

羽海野 チカ
白泉社
ヤングアニマル
プロ棋士とは将棋盤で壮絶な戦いを繰り広げるアスリートであることがヒシヒシと伝わる作品。またスポーツにおいて重要な「勝ちたいという野心」がプロ棋士たちはどんなアスリートたちよりも強いのではないだろうかと思わせてくれる。
バレエ

絢爛たるグランドセーヌ

Cuvie
秋田書店
チャンピオンREDコミックス
注目したいのはこの作品が青年誌で連載をされていること。少女マンガ誌ではないので恋愛要素や煌びやかさを徹底的にそぎ落とし、ひたすら愚直にトップバレリーナを目指していく姿を描いており、まさに「スポ根」そのもの。さらに非常に細かなバレエ描写はわかりやすく、敷居が高いと思われがちなバレエ観覧に興味を持たせてくれる。
その他

食戟のソーマ

原作:附田 祐斗、作画:佐伯 俊、協力:森崎 友紀
集英社
ジャンプコミックス
本作はただグルメバトルを繰り広げているのではない。特訓をして自分の得意分野を伸ばすこともあれば、苦手分野を克服することもある。さらにチーム戦の勝ち方を研究したり、対戦相手を分析もする。それゆえ、食戟はスポーツであると思う。そして、天才という驕りはなく、しっかりと努力が見えるそれぞれのキャラクターに好感がもてる。
フィギュアスケート

モーメント 永遠の一瞬

槇村 さとる
集英社
マーガレットコミックス
フィギュアスケートとは異色なスポーツの世界だと思う。オリンピックレベルまで上ってゆく選手は女子なら11歳まででほぼ決まると言われ、競技は広いリンクで1人のため孤独とも戦わなくてはならない。フィギュアスケートの魅力に取りつかれた子どもは、見た目は子どもでも一流のアスリートでなければ一握りのトップにはなれない。その過酷さと苦悩が重厚に描かれている本作は狂気にも感じてしまうほど。その反面、演技姿は優雅で美しくその画力に魅了される。
主催
助成