このマンガのレビュー
いじめられっ子の主人公がボクシングを通じて成長していく姿に、励まされた人も多いと思います。勇気をくれる一作。 熊谷 崇之
いじめられっ子の主人公(当時としては珍しい?)幕之内一歩がボクシングを通じて自分と向き合い、少しずつ実力と自信をつけていく姿に心打たれました。また宮田一郎、千堂武士、伊達英二といった対戦者もそれぞれのポリシーがあり魅力的。戦後間もない拳闘時代を描いた鴨川、猫田編もおすすめです! 小川 剛
ボクシングと言えばこれしかありません!!いじめられっ子が実はすごい能力を持っていたという設定ですが、まず一歩、勇気をもって始めることが大事であり、ライバルを通して、人間としても成長していく姿は感動です。スポーツを通して、成長することの大事さを学ぶ大人にも読んでほしい。 萬田 大作
母子家庭のいじめられっ子がボクシングを通して成長していく物語。フィクションであるが実在の国名・地名・ボクサー名が出てくることがあるので、また違った読み方や楽しみ方ができる作品でもある。名言も多いので、自分のお気に入り名言を探すという楽しみ方もできる。個人的には、鴨川会長の「努力した者が全て報われるとは限らん しかし…… 成功した者は皆 すべからく努力しておる!!」や「地味なコトの反復になるが優秀な選手ほどその努力を惜しまないと思い知れ」がお気に入り。 家島 明彦
スポーツ漫画って自分の思い出と必ずリンクしているんだなと気づきましたが、中学生時代に『はじめの一歩』が始まって、一斉に皆がシャドーボクシングを教室内で始めたのは良い思い出。友人もボクシングジムに通い始め、誰が一番良いデンプシーロールなのか、誰が一番遠くまでフリッカージャブが出るのか。眉毛をへの字に曲げて誰が一番「間柴」なのか。別軸で競い合ったのは良い思い出です。 鴨志田 由貴
ボクシング漫画には『あしたのジョー』があった。正直、あの名作に肩を並べるボクシング漫画なんて登場しないと思っていた。そんなハードルを軽々超えていったのが『はじめの一歩』だった。日本ボクシング界のリアルな風景。描かれる聖地・後楽園ホールは、まるで、実際に試合が行われたかのような錯覚を感じた。主人公・幕之内一歩以外の登場人物たちの試合も合わせると、描かれた150以上の試合は、事細かな描写で見ごたえたっぷり。試合中は息をするのも忘れて見入る。いつまでも見たい死闘に、どっちが勝つのかやきもきする。試合が終わったときの疲労感。いつも完全にその世界に引き込まれている。特にキャラクターの個性の描き方が上手で、没入感がすごい。連載から30年、いつまでも、『はじめの一歩』の世界に浸っていたいと思う。 眞形 隆之
今なお連載が続いている現代スポーツマンガの傑作!いじめられっ子の主人公・幕之内一歩が、ボクシング界の期待のホープ鷹村と出会い、ボクシング界で一歩・一歩成長していく姿を描いた作品。主人公の一歩は真面目が取り柄ではあるが基本的に凡人として描かれていて、格上で個性的な対戦相手たちに対して、努力で乗り越えていくという一貫したテーマが読んでいてマンガとしての面白さ以上に心に刺さるものがあります。100巻を超える作品で電子化もされていないため、どうしてもハードルが高く感じる方が多いと思います。しかし、在宅時間が増えた今だからこそ、そのハードルが低くなっているのではないか。そう思い推薦させていただきました。まずは数巻でも読んでほしい!そう感じさせる作品です。 芹田 治