野球

H2

あだち充
小学館

このマンガのレビュー

高校野球漫画といえばどの作品も甲子園の熱闘を描くわけですが、あの時期に各家庭のお茶の間に流れる、白い夏の爽快感、じわじわとした静けさを情景たっぷりに描くから、あだち充が大好きです。自分にとって甲子園とはテレビの向こうで沸き起こるドラマであり、画面のこちら側の夏はどこか白っぽくて静かで、アンニュイな空気も漂います。その対比を実に生々しくのがあだち充で、情景のアートワークが花開いた傑作が『H2』だと思っています。 黒木 貴啓

野球や恋愛を通して、他人の気持ちを思いやることの大切さを学べる作品であるため選びました。人生、好きだからつきあう、結婚する、ということではなく、好きだからこそ、別々に生きることもあるんだ、と期待を裏切られることで大事なことを気づかせてくれる作品だと思います。 熊谷 崇之

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