武道

あさひなぐ

こざき 亜衣
小学館
武道<薙刀>に青春をかける、女子高生たちの成長記

実際に目の前で薙刀の試合を観ている様な錯覚に陥る程没入感を覚える作品。画力の高さから、薙刀を打つスピード感や選手の息遣いまでもが聞こえてきそうな程張り詰めた空気が画面から伝わって来ます。また団体戦では各自では一対一の試合でありながらもチームの勝利の為にあえて「引き分け」を選択する潔さもあり、「個」と「団体」を同時に兼ね備えた武道でありスポーツだと感じます。武道の清さだけではない、嫉妬や劣等感に加え、同世代の若者と経験者の大人の俯瞰の視点がバランス良く描かれているところも魅力です。

主催
助成