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車いすバスケットボール

リアル

井上 雄彦
集英社
それぞれの現実の困難に向き合う。車いすバスケは格闘技だ

「障害=正常な進行や活動の妨げとなるもの」。主人公の野宮朋美は、もう一人の主人公である戸川清春と出会ったときに、彼の車いすをこう呼んだ。「戸川清春はマシン脚!!これはこいつの才能だ」。戸川は車いすを「障害の補助具」と認識していたのに対し、野宮は「拡張する身体の一部」「才能」と位置づけた。人の体は時々刻々と変化し、時に大きな変化は社会との間に隔絶を生む。その隔絶を障害と位置づけるのか、新たに備わった才能と位置づけるのかで生き方は180°変わる。障害者スポーツなんて枠はない。拡張した身体が繰り広げる新たなパフォーマンスがそこにあるだけだ。リアルという漫画は、それを心に素直に伝えてくれる。高瀬 堅吉

主催
助成