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©︎I.T.PLANNING,INC.
車いすバスケットボール

リアル

井上 雄彦
集英社
それぞれの現実の困難に向き合う。車いすバスケは格闘技だ
2020年11月に約6年ぶりの最新刊15巻が発売されると、井上雄彦先生のファンから喜びの声が上がり話題となった『リアル』。本作は登場人物たちが取り返しのつかない事故、どうしようもない病気、それぞれ重たい現実(リアル)を背負いながら車いすバスケに夢中になっていく様子を描いた人間ドラマです。そして競技としての車椅子バスケの面白さ、迫力が存分に描かれており選手たちが本当に恰好良いのです!是非この格好良さを作品を通して体感してください!
ダンス

BUTTER!!!

ヤマシタ トモコ
講談社
元気女子・夏(なつ)とネクラ男子・端場(はば)2人を中心に社交ダンス部メンバーそれぞれが抱える悩みや葛藤がリアルに描かれており、思わず誰しもが通過してきた10代のころの気持ちがよぎります。もちろん躍動感みなぎるダンスシーンも見どころの一つ。『違国日記』や『さんかく窓の外側は夜』などで知られるヤマシタトモコ先生が描く青春活劇『BUTTER!!!』読んで損はさせない面白さです。
野球

クロスゲーム

あだち 充
小学館
週刊少年サンデー
『クロスゲーム』はこれまでに『タッチ』や『H2』などの名作を世に生み出してきた巨匠、あだち充先生の作品です。主人公は普段は飄々としているのに内には秘めた情熱、やさしさを持つ樹多村光。そしてヒロインは光の幼馴染の美人4姉妹の次女若葉と三女青葉。女の子2人に挟まれた羨ましいラブコメがスタートするかと思いきや、悲しい事件により物語は大きく動き出します。本作の魅力は野球という1つのスポーツを通して、登場人物たち感情や成長が緻密に表現されているところ。淡く切ない恋心、大切な人の想い、野球に打ち込む熱い夏、甘いだけでないほろ苦い青春があだち充先生ワールド全開で表現されています。
野球

MAJOR

満田 拓也
小学館
『MAJOR』は全78巻!長きに渡り愛され続けている長編野球マンガです。幼いころにデッドボールが原因でプロ野球選手だった父を失った少年・吾郎が主人公。野球の楽しさを知り、強さを求め、プロへそしてメジャーリーグへと挑戦していく、そんな吾郎の野球人生を描いた物語です。この作品の魅力は吾郎の野球選手としての成長だけでなく、家族、仲間、ライバルたちとの関わり、人間ドラマがしっかりと描かれているところ。 「二刀流」で注目されるあの野球選手の活躍に触発されて誕生したという続編『MAJOR 2nd』もあるので、ぜひ合わせて読んでほしい作品です。
©︎松本大洋/小学館
卓球

ピンポン

松本 大洋
小学館
「才能」と向き合って自分を知って道を拓く青春群像劇
過去に映画化やアニメ化もされており、松本大洋先生の代表的な人気漫画となっている『ピンポン』。その魅力は松本大洋先生ならでは雰囲気のあるタッチで表現される個性的なキャラクター達、実写映画のような躍動感あふれる卓球シーン、そしてストーリー全体ににじみ出ている現実のほろ苦さ。ページをめくると松本大洋先生ワールドにぐいぐい引き込まれてしまいます。ぜひ未読の方にはこの世界を体感してほしい!
©︎森末慎二・菊田洋之/小学館
体操・新体操

ガンバ!Fly High

原作:森末 慎二、作画:菊田 洋之
小学館
日本体操界の第一人者が原作の体操選手のバイブル
ロス五輪金メダリスト・森末慎二が原作を担当した本作は逆上がりもまともにできない主人公・中学生の藤巻駿(ふじまきしゅん)がオリンピック選手を目指して体操部に入部するところから物語はスタートします。個性豊かで優しいけれど弱小のチームがどんどん上達していく王道の少年スポーツマンガです。本作の魅力はコミカルなシーンと、熱血シーンが程よくミックスされているところ。金メダリスト監修だけあって、一から初心者が体操を教わり上達していくノウハウも丁寧に描かれています。
スケートボード

スケッチー

マキ ヒロチ
講談社
スケートボードってワクワクする。大人になってからも始められる!
仕事、恋愛、人間関係、人生がそんなに簡単にいかないことを知った大人の女性たちがスケートボードをきっかけに新しい世界に踏み込む楽しさを知っていく物語『SKETCHY』。人間ドラマがしっかりと描かれつつも、スケートボードの魅力や女子スケーター達の可愛くおしゃれなファッションも描かれており、大人の女性にはきっと刺さるものがある作品です。
ボクシング

あしたのジョー

原作:高森朝雄 漫画:ちばてつや
講談社
ボクシングマンガの金字塔! ジョーも力石徹も社会現象に
マンガ界の巨匠、ちばてつや先生が描く伝説のボクシングマンガ『あしたのジョー』。あまりにも有名な作品ですが、タイトルとラストシーンは知っているけど実はちゃんと読んだことがないという人もいるのではないでしょうか?著名なマンガ家の先生たちに多大な影響を与えてきたこの作品の魅力は主人公ジョーの貧しさ、葛藤、強さ、成長、希望、絶望、愛、執念、人間が持つあらゆる感情が描かれているところ。ボクシングに情熱を注ぎ、すべてを出し切り燃え尽きるまで、言葉では伝えきれないこのドラマをぜひ一度は読んでほしいと思います。
©浦沢直樹/小学館
柔道

YAWARA!

浦沢 直樹
小学館
「ヤワラちゃん」は社会現象に、女子柔道を国民的にした名作
女子柔道界のレジェンド谷亮子選手のニックネームの由来となった柔道マンガの名作『YAWARA!』。この作品の魅力はなんといっても主人公柔(やわら)の圧倒的強さと可愛さにあります。自分より大きな相手を軽々と投げ飛ばしていくシーンは、読んでいて爽快!あっという間に柔(やわら)に夢中になってしまいます。ラブコメとしてキュンキュンさせられ、スポーツマンガとしてもしっかり読者を熱くさせてくれる名作スポーツ漫画です。
©️羅川真里茂/白泉社
テニス

しゃにむにGO

羅川 真里茂
白泉社
男女から人気のテニスマンガ! 緻密な心理描写も魅力
『しゃにむにGO』は少女マンガでありながら、立場の違う高校生4人がテニスを通して成長していく少女マンガの枠を飛び越えた、青春スポーツマンガともいえる作品です。明るい性格と抜群の運動神経を持つ主人公伊出延久、天性のテニスのセンスがありながらメンタルに問題をかかえる滝田留宇衣、日本高校テニス界でTOPプレーヤーながら他者を寄せ付けないなど性格が難ありの佐世古駿、ケガで片足が動かなくなりテニスができなくなった尚田ひなこ。4人の想いが交差し、葛藤を生みながらも前へ進んでいく様子に心が震えました。
主催
助成