柔道

JJM 女子柔道部物語

原作:恵本裕子、作画・構成・脚色:小林まこと
講談社
リアルな女子柔道部! 白帯の女子高生が世界の頂点を目指す

このマンガのレビュー

「柔道部物語」など格闘技マンガを得意とする小林まことが、恵本裕子の面白すぎる選手歴と人間性に惚れ込んで実現した異色タッグ。トップアスリートが「原作」を務めるスポーツマンガは他にもあるが、アスリートのキャラとマンガの作風がこれほどマッチした作品は珍しかろう。小林マンガの王道の展開!と思わせる部分が作中に多々あるが、これがすべて脚色なしの実話というから恐れ入る。悲壮感とは縁遠いややお気楽な日常と、試合に臨んでの張り詰めた非日常、緩和と緊張の往還が、読者をぐいぐいと引き込んでいく。 表 智之

名作『柔道部物語』の女子版。96年アトランタオリンピックの女子61kg級で金メダルを獲得した恵本裕子さんのエピソードが原作。印象的な表情で伝える、泣きながらでも練習を重ね、勝利を掴む高校生らしい“爽やかな苦しみ”の描写は、頑張る人・ちょっぴり挫けそうな人の心の栄養ドリンク的作品になれるはず。 一乃瀬 光太郎

格闘技者の動きを描かせたら、小林まことの右に出る者はいないだろう。試合における対戦者同士の動きと身体のバランス、スピードと間、技の決まるタイミング、重心の移動までを、マンガの連続するコマの中で表現する匠の技は健在だ。また本作は、原作たるオリンピック金メダリストの女子柔道家・恵本裕子の実人生をモデルとするが、期待されるようなスポ根的な展開は抑えて、脚色として適度な「笑い」を入れて緩急をつけ、一味違うエンターテイメントに仕上げる。異才・小林まことならではの快作である。 中村 公彦

女性版『柔道部物語』です。作画は小林まこと先生ですが、原作はアトランタ五輪・柔道女子61キロ級金メダリストの恵本裕子さん。きっかけはフェイスブックでのメッセージのやり取りだったそうです。そんな黄金コンビから生まれたこの作品が面白くないわけがない!まず冒頭の「ポップコーンを食べるシーン」を読んでほしいです。あのシーンの心の動きは、誰もが共感するはず。実際に経験してきた恵本さんが原作であることで生まれる臨場感。それを小林先生がストーリーに編み込んでいますから、極上の読書体験になります。 ハパ

名作『柔道部物語』を同作に同じく小林まことが描く女子版の物語。北海道生まれで美容院を営む母に育てられた神楽えもは、むらっけの強い負けず嫌い。通っていた高校の柔道部でたまたま空いていた階級の選手として練習に参加するが、初めて参加した公式戦から持ち前の負けず嫌いで勝利を手にし、そこから世界を目指すところまで成長する。とにかく、むらっけと負けず嫌いが気持ち良くて、読んでいると自分も頑張ろうという気になるのが、前作『柔道部物語』にも増して気持ち良い。自分をアゲたい時に読みたい作品 菊池 健

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