©小林有吾/小学館
サッカー

アオアシ

小林 有吾
小学館
ユースからプロになるサッカーの時代、高校生のサッカー人生を描く

このマンガのレビュー

Jリーグユースチームを題材にしたサッカーマンガであるが故に、選手間の競争が非常にシビアに描かれている。全員がプロになる為に戦っているユースという舞台でも非常に育成に定評のあるチームで成長する主人公の過程がしっかりと言語化されている点が印象的。注目すべきは選手の成長のみにあらず、指導者としてかける言葉にも唸る名言の数々であふれている。プロを目指す者にとって、個人として突出するか、その中でチームとしての役割を重視するのか、等選手個人の価値観にフォーカスすることでもより楽しめる、サッカーをもう一段階深く楽しめる作品。 もり氏

ボールを見ずに足元で受ける技術がサッカーにおいてどれほど重要なのか。チームで繋いでゴールネットを揺らすまで、練習段階からどれほどプロの選手は頭を使っているのか――サッカーの頭脳的おもしろさをがっつりおしえてくれる名作です。サッカーの試合を観るのが体感100倍楽しくなります。ディフェンス、トライアングル、だいじ。 黒木 貴啓

「世界」を見据えたサッカー。そしてその礎となるクラブユース。日本サッカーに革命をもたらそうという大いなる志を持った登場人物たちが描かれている。Jリーグが発足してから約30年。日本人選手が世界のトップチームで活躍することも増えてきている。「プロ」を目指すのではなく「世界一のプロ」を目指す。あまり描かれることのない「ユース」からの視点で現代日本サッカーを捉えた物語の展開。そしてサッカーに詳しくない読者にも「そうだったのか」と理解させてくれる戦略の描き方が、多くのファンを掴んだ要因だ。このマンガを読む前と後ではサッカーへのワクワクが全く違うものになるだろう。 うなぎ

Jリーグクラブ傘下のユースチームに所属する高校生がプロを目指す青春スポーツ漫画。主人公は、優れたテクニックや身体能力を持ち合わせず、必殺シュートも持っていない小柄のサイドバックだが、フィールドを俯瞰の視点で把握することができる力で必死に未来を切り拓こうとする。トライアングル、ディフェンスラインの連携、ファイブレーン等、高度なサッカーを実践するために必要な技術や思考を学んでいく過程が詳細に描写されている。サッカー選手が激しい動きの中でどれほど頭を使っているかを垣間見ることができる。『アオアシ』を読めば、サッカー観戦がより面白くなるし、草サッカーの機会があれば試してみたい気持ちに誰しもなるはず。 山辺 哲識

『アオアシ』は、東京のユースチームを舞台に、プロになるべく切磋琢磨する少年たちを描汲作品。本作に置いて重視されているものの1つが「考える」こと。かつては「スポーツ根性モノ」というくくりもあったスポーツ漫画。個人的に「根性」という括りは苦手なのですが、本作はその「根性」を分解し、逆境を打破しようとする知性と、ピンチでも考え続けるメンタルのタフさとして描いているように感じます。考え続ける少年たちが発する言葉たちと、試合中、その言葉すら発せないような緊張感が高まりきった刹那の瞬間と、そこから解放されるカタルシスは必見です。 小林 優介

今回選出した漫画の中で最も若い作品になり、現在連載が続いている本作ですが、テーマがユースチームという切り口が面白いです。読み進めながらサッカーの知識も得られるので、サッカー初心者にもオススメできますが、戦術面の話も細かく描かれているのでサッカー経験者にとっても勉強になるかと思います。今後注目していきたい作品の一つです。 谷口 晋也

まず言いますが、リアルのサッカー、ぜんぜんわかりません。どんな意図を持ってチームが作戦を実行しているのか、解説があっても何もわからない。それが、周囲のサッカーファンも、刻々と進化する世界最先端の作戦が連載の最中に取り込まれている、というこの作品。なんと、物語の中だと、フィールド上の22人が、どんな駆け引きをしているのか、わかるのだ。ある意味バトルマンガの超能力にも等しいことを、圧倒的なリアリティで信じ込ませてくれる。ホントにいま連載の先が一番たのしみ!! 吉田 尚記

FWの主人公を中心に展開される漫画が多い中、サイドバックに転向した主人公を中心に物語が進行します。挫折からの立ち直るまでの姿は感情移入ができメチャクチャ熱いです。『アオアシ』を通じて、サッカーのサイドバックの役割などを知ることができ、よりサッカーを楽しむことができる作品だと思います。 井本 洋平

田舎で「サッカーがうまい」少年が、プロサッカークラブの参加にある「ユース」に参加するところから始まる稀有なサッカーマンガです。通常の高校サッカーマンガは仲間とともに対戦相手を打ち破り、全国大会優勝を目指すものが大半です。高校生にとって全国高校選手権大会に出場することが目標であり夢だからです。一方、同じ高校生ながらクラブチームに所属する子どもたちはプロ選手を目指しています。目標はプロになることであり、相手に勝つことも大会で優勝することも手段でしかありません。そんな知られざる厳しい環境のなかで切磋琢磨しながら成長する主人公とその仲間たちの姿、そしてプロ選手になるために上がらなければならない選手、人間には何が必要なのかをリアルに伝えてくれるのが『アオアシ』です。 工藤 啓

サッカーにおいて一番楽しいのは自分でシュートを決めること。そう思っていた主人公・葦人ですが東京エスペリオン・ユースへの入団をきっかけに別の楽しさを見出していきます。この作品が教えてくれるのはスポーツの楽しさだけではなく、思いを言語化することの大切さや、成長しようとする子どもたちに対しての大人の関わり方など多岐にわたります。勢いだけでなく理論や戦略をもってプレーする考え方はスポーツ以外の場面でも私たちの助けとなってくれそうです。 みっちー

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