陸上

ひゃくえむ。

魚豊
講談社
人が走ることの根源に触れる、100メートル走という刹那の機微を描く

このマンガのレビュー

小学生の頃に思い描いていたワンテーマをこれほど深掘りして物語にする作者の執念に圧倒されます。 小田 雄太

100メートルに情熱を燃やし続ける若者の姿に心を打たれました。時間にすれば10秒ちょっと、一瞬の輝きのために全てをかけて走り続ける登場人物たち。彼らの姿をみていると、一つのことに熱狂する美しさを教わります。この作品を読んでいると、「自分の人生はちゃんと走れているのか?」そんな声が心の底から湧き上がってきます。私の背中を押してくれる作品です。 江口 ひろ

漫画家からするとスポーツ漫画の中でも、特に陸上競技は描くのが難しく感じます。それは1/100秒を縮めようとする主人公を「なぜそこまでするのか?」と読者に納得させにくいからです。『ひゃくえむ。』は、ライバルは現実逃避のために、主人公は人生を有利に進める手段として走ります。その動機の持たせ方のうまさ。そして熱さ! まさにその動機が、二人が出会うことで力強く変化していく様をぜひ読んでほしいです! ごとう 隼平

スポーツが記録への挑戦だと考えるならば、最も純粋でストレートな競技は100メートル走ではないか。何しろ「速く走る」だけだ。全力疾走! チームも、複雑なルールも、最終的には対戦相手すらも消えてしまうストイックな競技を、熱を持って描いた傑作が2つあって、それが『ひゃくえむ。』と小山ゆうの『スプリンター』だ。どちらも読んでほしい。 米光 一成

一般的なスポーツ漫画の爽やかなイメージとは異なり、個人競技でトップを目指す「苦しさ」を強く感じる作品です。100メートルを走るわずか10数秒間という"一瞬"にここまで哲学的な心情を盛り込み、語らせるのはとても魚豊先生らしい。デビュー作ということもあり絵はやや荒いように見えますが、それもまたテーマに合っていて、作品の疾走感が増しています。 萬田 大作

とにかく熱い。シンプルなのに迫力ある絵、そして脳を殴られるような強いセリフの数々。弱ってる時も、絶好調の時も、時々読み直しては心に刻みたくなるような作品です。わずか100m。その距離を最速で走り抜けることに魂を賭けるとはどのようなことなのか。最速であれば人生の全てを手に入れられ、ひとたび負けると逆に全てを失う。そんな高揚感と恐怖にさらされて葛藤し続ける男の25年を追うのは、とても得難い読書体験です。 ウエハラアズサ

100メートル走なら負けなしの小学生・トガシと辛い現実から逃避するために必死に走る小宮。ふたりは走ることを通じてつながります。そつなくこなすトガシに対してガムシャラに取り組む小宮。小宮の熱にあやうさを感じるトガシですが、それこそがトガシが恐れ、そして憧れているものでもありました。好きなことに情熱を燃やすことの楽しさと厳しさを経験する登場人物たちに勇気をもらえる作品です。 みっちー

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