©︎井上雄彦 I.T.PLANNING,INC.
バスケットボール

SLAM DUNK

井上 雄彦
集英社
バスケマンガの金字塔!90年代にバスケを一躍世界ブームに

このマンガのレビュー

この作品が伝説の作品たり得た理由のひとつは、弱小チームと呼ばれる高校に所属しながらも、最後まで諦めなかった男達が起こした奇跡を読者に見せてくれたからに他ならないでしょう。個性豊かなメンバーを受け入れられるように土台となって支え続けた赤木、木暮の3年生2人。一度はバスケ部から離れ混乱を引き起こすもプライドを捨ててバスケ部に戻ってきた三井。素人ながら恵まれた身体能力に加え、今の自分に出来ることを精一杯考えて実行していく桜木の考えぬく力。ベンチで支えるメンバーを含め、感情移入できるキャラが何人も登場する、人間としての魅力に溢れた本作を読めば、スポーツというジャンルが持つ偉大さ、素晴らしさを存分に体感できることでしょう。 もり氏

高校時代、通学校のラグビー部の花園(ラグビーの全国大会)出場がめでたく決まったのですが、クラスメイトだった主将が「一試合目が強豪校だから『SLAM DUNK』の山王戦のところ全部貸してくれない?」と頼んできたのが大きな思い出です。桜木花道が一目惚れした子にアピールするためバスケを始め、魅力にズッポリはまっていく“スポーツの初心者成長ストーリー”として王道であるのは間違いないですが、最後の山王高校戦で湘北高校が見せる諦めない心というのは、ジャンルに関わらず “誇りをかけて戦う”スポーツの根源が詰まっていると思います。なお自分もスラダンのせいでバスケやりたい欲が収まらず、9年やってた剣道から鞍替えして大学でバスケサークルに入ってしまいました。 黒木 貴啓

言わずと知れた名作として。バスケットボールというスポーツ自体を広く知らしめたのもすごいんですが、手先が器用で運動神経の良いスターがひっぱるのではなく、バスケットを外れたボールを奪取する「リバウンド」という縁の下なプレイを目立ちたがりの主人公にやらせたりと、勝つためのゴールが全てではない仲間との成長物語が最高です。 一乃瀬 光太郎

初めてマンガで鳥肌が立つ体験をしたのが、『SLAM DUNK』でした。特に試合シーンは迫力満点。本物のバスケと同じようなスピード感、息を飲む展開に1コマも目が離せません!息遣い、汗、効果音で描かれるワンシーンは、モノローグで多くを語らずとも緊張感が伝わってきます。まるで目の前で試合を見ているかのようなリアリティ溢れるシーンの数々に圧倒されること間違いなし! アム

今回唯一のサッカー以外のスポーツ漫画として選出させていただきました。恐らく本作を読んでいない方でも一度は聞いたことがある名言が『諦めたらそこで試合終了ですよ』でしょうか。表面上ではなく、背景を知った上でこの名言に触れると、胸に深く熱い気持ちが込み上がってきます。今年は映画化の発表もされて、更に注目も浴びている作品なのでバスケ関係者だけでない方にもぜひ読んでいただきたいです。 谷口 晋也

この作品のおかげで連載当時の小学生はみんなバスケットボールのルールを知っていた。レイアップシュートも「置いてくる」と言って何度練習したことか。(結局できなかった) スポーツマンガの楽しみを一番最初に教えてくれた作品。 倉持 佳代子

『SLAM DUNK』は誰もが知る名作バスケマンガです。10代の頃読んでいたときは何回読んでも声を出して笑っていた記憶があるのですが、大人になってから読み返したときに涙涙涙でした。喧嘩ばっかりだった不良少年がバスケと出会い初心者ながらもどんどんバスケにのめり込んでいく姿、才能はあるのにチームメイトに恵まれずにいたキャプテン、ケガがきっかけでぐれてしまいバスケから一度離れてしまった等、様々な背景があるキャラクターたちがバスケを通して成長していく姿、全国制覇に向かっていく姿はまさに感動です。試合の臨場感もたまりません!笑いあり涙あり、最高です! はなはな

70代から10歳刻みで世代を分けて、それぞれの世代ごとの人気マンガのベスト10を決める企画があった。全世代を通して一番人気があったのがこのスラダンだった。漫画史上にその足跡を確実に残した井上だが、その面白さのエッセンスが全て詰め込まれている不朽の名作といえよう。 橋本 博

最後は主人公の桜木花道が、ケガを承知で勝負に挑みます。長い目で見ればやめればよかった行為ですが、「今、この一瞬を全力で生きる」ことの素晴らしさに感動しました。子どもから大人まで、あらゆる世代に、人生の一瞬一瞬の大切さが学べる作品と考え選びました。 熊谷 崇之

人間として、どう生きることが「喜び」につながるのかを教えてくれるマンガ。また、登場人物一人一人のストーリーがしっかりとわかるように描かれていて、試合の際に、個々の生き方がぶつかり合うさまは、「生きるとは何か」、「自分はどう生きるべきか」を問いかけてくれる。また、この歳になると安西先生に対するリスペクトが強くなるのをひしひしと感じる。全国大会2回戦の山王戦、オールコートプレスをしかけられて点差が開き、窮地に追い込まれた時の先生の言葉は秀逸。「私だけかね?まだ勝てると思っているのは」。人生はいつでも負けてない。こんな時代だからこそ、今の時代の大人だからこそ大切にしたい言葉。このマンガは人生のバイブル。 高瀬 堅吉

90年代読者なら言わずもがなの名作。キャラクターの個性はもちろん、体型がかっこよかった。そして名セリフ。心の支えにしている人も多いはず。もし読んでいない人がいたら本当にもったいない!何を今更と斜に構えず、まず三井寿が出てくる所まで読んでください。スラムダンクで育った世代の監督・コーチ陣が、現在活躍中の日本代表やNBAプレイヤー渡邉選手、八村選手を育てたんだな〜想像してみると、さらにこみ上げてくるものがありますね。 小川 剛

定番ですが、好きな作品です。桜木花道をはじめ基本的にどの登場人物もメチャクチャなキャラで微笑ましいですが、チームスポーツの中で徐々に選手としても人としても成長していくところも好きです。「部活」っていいよね、と思います。「先生、バスケがしたいです」「諦めたらそこで試合終了ですよ」「リバウンドを制するものは試合を制す」「左手はそえるだけ」といった名言は今も記憶に残っています。 庄司 昌彦

言わずと知れた傑作であり、スポーツマンガとしては歴代発行部数第1位という大ヒット作なので、今さら名前を挙げるまでもないですが、やはり外せない作品だと思います。当時マンガの題材としてはマイナー競技であり、ルールなどを詳しく理解している人も決して多くなかったバスケットボールを、真っ正面から描き、その熱さ、面白さを知らしめたというだけでもやはり驚かされます。必殺技的なギミックを含めた作劇が多い少年誌で、最終的に「(ダンク・アリウープもジャンプシュートも)同じ2点だピョン」と言わせ、最後の試合をジャンプシュートで締めくくったのはスポーツマンガにおけるエポックだと思います。 小林 聖

スポーツマンガの金字塔。個性的なキャラクターや目が話せないストーリー展開などマンガ自体の魅力もさることながら、当時の爆発的な人気と社会現象、関連するトリビア、その後の展開なども含めて教材としても話題に事欠かない。コミックスの完全版や新装再編版の発売、アニメ化やゲーム化といったメディアミックス、各種ランキングでの1位獲得や様々な受賞、印税を原資とした奨学金の創設、バスケットボール公式ルールの改正など、現実社会と結びつけて考えさせる切り口も無数に存在する。「100倍楽しむ」の文字通り、100通りの楽しみ方ができる作品である。 家島 明彦

王道中の王道、選ぶべきか迷ったが、一生忘れることのできないシーンを幾度となく体験させてくれた日本マンガ界が誇る傑作であることは間違いない。あらゆる競技のなかでも、とりわけスピードが勝負のバスケットボールにおいて、1分間のうちに数々のドラマが巻き起こる。選手たちの交わす一瞬の視線、呼吸、シュートを打つステップの一歩一歩まで、まるで自分が現場をスローモーションで見てきたかのような錯覚に陥るほど、あの躍動がいまもありありと思い出せる。運動が苦手な自分にも、スポーツの喜びを教えてくれた作品。 塚田 有那

破天荒な主人公や個性豊かなチームメイトが発する数々の名言と衝撃のラストシーンから、今もなお熱狂的なファンが多いマンガ。バスケットボールマンガの先駆け的な作品だが、連載終了後25年を経過しても一向に色褪せない魅力を持ち、最も続きが読みたいスポーツマンガと聞かれればこの作品以外に思い浮かばない。 湯川 康宏

2021年時点で30〜40代の人たちにとっては認知度高の名作。31巻で終わる潔さも好きです。主人公のヤンキー桜木くんが、ヒロインに振り向いてほしくてバスケ部に入る始まり方は、普通の少年マンガで、最初の方は「ふーん。」と思っていました。でも、ケンカで負けたことのなかった主人公が暴力で解決できない世界を経験し、ゲームの世界で勝負を挑んでいくことを覚えていく様が、井上先生の素晴らしい筆致と精神描写によって読者の心に訴えかけてきます。少年ジャンプの王道を正しすぎるくらい正しく突き進んでる作品ですが、表現には嫌みっぽさももったい付けもなく、読めばその瞬間からバスケの勝負の世界に引き込んでくれます。 風間 美希

「バスケットボールはお好きですか?」そのひとことがきっかけでバスケをはじめた桜木花道。ボール遊びだとナメていた彼ですが、プレーするごとにその魅力にハマっていきます。経験者ばかりの中にひとり初心者として飛びこんだ桜木。しかし、まわりにどう見られるかなんてお構いなしに、常に自分がどう動いたら勝てるかを考えて行動します。そんな彼の姿はチャレンジをためらう大人の私たちに勇気をくれます。また「勝ちたい」という強い気持ちでつながる決して仲良しチームではない湘北高校のいさぎよさと爽やかさに胸がアツくなります。 みっちー

言わずと知れたバスケ漫画の金字塔。超がつくほど初心者のヤンキー・桜木花道が、バスケ大好きな同級生女子に一目惚れしたことをきっかけに、バスケを始めます。当然ながらすぐ試合に出られるわけもなく、ストレッチやドリブルなど、最初は地味な練習ばかり。時に文句を言い、時に脱走を繰り返しつつも地味な基礎練を積み重ねる花道は、周りが驚くほど急激に成長。なぜそんなにバスケに夢中になるのか?バスケットボールの練習の大変さと大切さ、そしておもしろさすべてを教えてくれる作品です。 すぎゆう

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