その他の 野球 マンガ
光の小次郎
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ドカベン
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隠し球ガンさん
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背番号0
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がんばれ!!タブチくん!!
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大甲子園
- 秋田書店
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「高校野球」「甲子園」と言えば『タッチ』を連想する日本人は多いと思います。しかしその一方で、実際に読んだことはなく病室や告白のシーン、そしてアニメ主題歌しか知らないという方も意外に多いのではないかと思います。タッちゃんと南ちゃんのラブコメとしてだけでなく野球漫画としての面白さを再認識してほしいと思い選びました。仲間との3年間、毎日の練習、最後の夏、エースの重圧、バッテリー、監督、因縁のライバル、そして「甲子園」という高校野球の象徴。高校野球ファンのあだち充先生だから描ける「日本の高校野球」の面白さがぎゅっと詰まっています。 うなぎ
言わずと知れた普及の名作。亡き弟の思いと今の思いの中で揺れ動きながらも未来を見て進んでいく。単なるスポーツ、恋愛でなく、人と人とが生きていく中で、自分の気持ち、人の気持ちを大事にすることの大切さを教えてくれる作品であると考え選びました。 熊谷 崇之
思春期は背伸びをする時期だ。大人っぽさを求めて一生懸命に足掻く。そういう焦燥感が思春期にはある。ただ、『タッチ』の主人公である上杉達也と浅倉南は思春期の焦燥感を感じさせない。むしろ焦っているのは登場する大人たちのほうだ。上杉達也が所属する野球部に監督代行で赴任した柏葉英二郎は、不完全燃焼だった思春期に決着がつけられずにいた。そんな不完全な大人を引き受ける思春期の上杉と浅倉。この立場の逆転は、高校野球がなぜ人々を魅了するのかを端的に教えてくれる。そう、多くの大人は不完全で、思春期に何かをやり残している。高校野球は、そんな無意識の思いを投影する装置だ。『タッチ』の魅力も、そこにある。 高瀬 堅吉
達也・和也の双子の兄弟と隣家に住む幼なじみの南の三角関係を背景として、甲子園を目指す高校球児の青春を描いた不朽の名作。志半ばで事故死した弟・和也の代わりに、南を「甲子園につれていく」という夢を叶えることになった達也が、選手としてめきめきと頭角を現していくという王道のスポーツマンガでもあり、また彼らを取り巻く人間関係の描写の繊細さもこの作品の大きな魅力となっている。試合のシーンのストイックさと日常描写の「間」が織りなす独特のテンポ感が絶妙。 吉村 麗